配当を出さず稼ぎを再投資する、黒字で財務も底堅い会社
他社が見限った仕組みを設計の改良で蘇らせ、後期試験で明確な数値を示した開発の執念が最大の強み。注射でなく飲み薬という手軽さは、生涯続く服薬で効いてくる。巨大な脂質市場に残された飲み薬の空席を狙う、一点突破の挑戦者の立ち位置にいる。
まだ製品の売上はなく、開発中の脂質低下薬の価値が株価の裏付けになっている。主力候補は一日一錠の飲み薬で、既存薬で下がりきらない悪玉コレステロールをさらに下げる後期試験の結果を揃えた。過去に他社が断念した作用の仕組みを、設計の改良で蘇らせた経緯を持つ。欧州は大手と提携済みで、米国の承認と発売で稼ぐ構造を目指している。
同じ仕組みの薬は過去に大手が相次いで開発を断念しており、心血管試験の結果が市場の疑念を晴らせなければ評価は崩れる。脂質の市場は安価な定番薬と注射薬がひしめき、新参の値付けは難しい。承認や発売の遅れ、販売体制の費用も、売上のない身には重い。
配当はなく、資金のすべてを承認申請と心血管試験、発売準備に投じる開発専業の経営。欧州の権利を提携で渡して資金を確保し、米国は自社販売に備える。一本の薬の価値を最大化する方針が特徴になっている。
承認審査の行方と、心血管試験の結果、発売の体制に依存する。規制当局の承認が予定通り得られるか、心臓発作の抑制を測る大規模試験が薬の価値を裏付けるか、安価な既存薬の上乗せとして保険の支払いを得られるか、そして自社販売の体制づくりが進むかが、企業価値を左右する大きな前提になる。
資産 $769M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $683M(89%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…