PROF
Profound Medical画像でその場を確かめ、温度を測りながら狙った範囲だけを焼くという組み合わせを持つ会社は多くない。子宮筋腫や骨転移の痛みに向けたSonalleveも同じ発想の延長にあり、一つの技術基盤を別の疾患へ伸ばせる。
収入の入り口は二つある。病院に装置そのものを納める一度きりの売上と、患者1人を治療するたびに使う使い切りの器具や関連サービスから繰り返し入る分だ。TULSA-PROは2019年8月に米国でクラス2の医療機器として認可され、EUではCEマーク、カナダでも承認を得ている。
前立腺の病には手術と放射線という長く使われてきた選択肢があり、医師が手技を切り替えるには臨床の証拠が積み上がるのを待つ必要がある。その証拠づくりと販売網の費用は先に出ていくため、不足分は証券の発行で補う前提の資金繰りになっている。
資金は証券の発行と銀行借入で用意し、絞った予算の中で追加の承認取得と臨床の証拠づくりに配分してきた。技術基盤の用途と販売地域を広げる相乗効果のある買収も、選択肢として明示している。
装置はPhilips、Siemens、GEの一部のMRIと組み合わせて動く設計なので、対応機を持つ病院の数がそのまま導入の余地になる。導入後に稼働が伸びるかどうかは、公的・民間の保険がこの治療を支払い対象と認めるかで決まる。
この会社をどう読むか
Profound Medicalが何をする会社かは、治療の場面を思い浮かべると早い。患者はMRIの筒の中に入り、尿道から差し込まれた細い器具がロボットで少しずつ向きを変えながら、超音波の熱で前立腺の病んだ部分だけを焼いていく。
切らないこと自体より、画像で位置を確かめ温度を測りながら焼ける点がこの機械の勘所だ。装置を納めたときに一度、その装置で患者を治療するたびにもう一度お金が入るので、稼働する台数が増えるほど後者が重くなる。ただし手術と放射線を置き換えてもらうには臨床の証拠が要り、その積み上げに時間と費用がかかる。
バランスシート (要約)
資産 $77M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $66M(86%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$60M
- 他の流動資産$16M
- 固定資産$1M
- 流動負債$6M
- 長期借入金$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $16M
- 売上成長率
- 50.7%
- 粗利率
- 70.8%
- 営業利益率
- −256.3%
- 純利益率
- −264.4%
- ROE
- −64.1%
- ROIC
- −45.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$38M
- フリーCF
- −$38M
- 営業CFマージン
- −237.3%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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