
顧客数の9割超は住宅だが、運ぶガスの量では4割近くを工業向けが占める。小口の安定収入と大口の輸送、それに州境をまたぐ幹線パイプラインへの出資まで、性格の異なる三つを一社で抱えている。
中核の子会社ローノーク・ガスが、ローノーク周辺の家庭・商業・工業の顧客へ管を通じてガスを届け、使った量に応じた料金を受け取る。料金は当局の認可制で、設備投資に見合う収益が認められるため、管を延ばすほど認可される料金も積み上がる。
住宅と商業向けの販売は暖房需要そのもので、暖冬が続けば収入は素直に細る。料金は認可なしに動かせないため、燃料費や工事費が先に膨らむ局面では利益が一時的に圧迫される。
管網の維持と延伸に借入を充て、当局との料金交渉で回収していく型を崩さない。大きな冒険はせず、配当を積み重ねる方針が長く続いている。
当局が認める料金改定の幅と、冬の寒さがどれだけ続くかで年の収入が決まる。もう一つ、パイプライン子会社を通じたMountain Valley Pipelineへの出資が、本業とは別の変動要因として残っている。
この会社をどう読むか
中核のローノーク・ガスは1883年に生まれ、RGC Resources はその配給網を今も抱える持株会社だ。バージニア州の一角で、目立たないまま140年余りガスを配り続けてきた。
顧客の9割超は住宅だが、運ぶ量で見ると4割近くが工業向けという、頭数と体積のずれがある。料金を自分で決められない代わりに、設備投資を進めれば認められる料金も増えるという、規制と引き換えの安定がこの会社の性格だ。
バランスシート (要約)
資産 $330M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $114M(34%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
- 現金・現金同等物$2M
- 他の流動資産$21M
- 固定資産$307M
- 流動負債$23M
- 長期借入金$146M
- 短期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $95M
- 売上成長率
- 12.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 19.4%
- 純利益率
- 13.9%
- ROE
- 11.7%
- ROIC
- 5.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $29M
- フリーCF
- $8M
- 営業CFマージン
- 30.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $8M
- 配当性向
- 63.8%
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