USEA
United Maritimeコンテナやタンカーに手を広げず乾いた貨物一本に絞りながら、この規模のばら積み船会社としては珍しく配当を続けている。
保有するばら積み船を、資源や穀物を扱う商社に貸して運賃を受け取る。期間を決めた用船とスポットを組み合わせ、小型ながら利益の一部を配当に回している。
船の供給が増えるか荷動きが鈍るかで運賃が崩れれば、収入は一気に細る。EUのETSは2027年に対象排出量の全量について枠の引き渡しを求め、FuelEU規制も2025年から燃料の温室効果ガス強度の削減を義務づけている。地中海が2025年5月に硫黄0.1%の規制海域になったため、スクラバー設置の追加投資を迫られる可能性もある。
EUの排出規制に対応するため、人員やデータ管理、排出量の報告手順に先んじて投資してきた。運賃の水準が上下しても株主への還元は途切れさせない姿勢を取っている。
運賃相場と船の稼働率が収入の大きさを決める。そこに、EU域内航路の排出枠をいくらで買えるかという、これまで無かった変動費が乗る。
この会社をどう読むか
United Maritimeは、石炭や穀物を運ぶばら積み船を貸して運賃を稼ぐ、ありふれた小型海運に見える。
ただ、この数年で費用の側に新しい項目が増えた。EUは2024年から域内航路の排出量取引を段階的に効かせており、2027年には対象排出量の全量分の排出枠を買って引き渡す必要がある。船を貸すだけの商売に排出枠という買い物が常時ぶら下がるようになったわけで、還元を続けられるかもそこに引きずられる。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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