VVV
Valvoline予約不要で車に乗ったまま十数分という、時間を売る店舗体験の磨き込みが最大の強み。作業の標準化と従業員教育で速さと信頼を両立し、ディーラーより手軽で量販店より確実という位置を取る。百五十年級のブランドの信用を看板に、サービス業へ生まれ変わった転身者の立ち位置にいる。
車から降りずに受けられる早さが売りの、オイル交換店の売上が収益の柱。歴史ある潤滑油ブランドの製品事業は売却し、今は店舗サービスの専業になった。オイル交換を入り口にワイパーやフィルターなどの軽整備を足し、客単価を上げる。直営とフランチャイズの両輪で店舗網を増やし、再来店の積み重ねで稼ぐ構造になっている。
電気自動車にはエンジンオイルが要らず、普及の加速は本業の需要を構造的に削る。家計の節約志向が強まると、交換の間隔が延びて客数が細る。出店の加速は人材の確保と教育が追いつかなければ品質を落とす。油の価格上昇や人件費の高騰も、薄くない利幅をじわじわ削る。
配当を出さず、資金を新規出店と自社株買いに振り向ける成長優先の経営。製品事業の売却で得た資金で財務を整え、店舗網の拡大に集中する。フランチャイズの比率を高めて資本を軽くし、出店の速度を上げる方針が特徴になっている。
店舗網の拡大と、既存店の客数と単価、車の構造変化に依存する。新店とフランチャイズの出店を採算よく続けられるか、値上げしても再来店の習慣を保てるか、ディーラーや量販店との整備の奪い合いを制せるか、そして電気自動車の普及がオイル交換の需要を削る速度が緩やかかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $339M(13%)。
支払い余力は厚い。営業利益は支払利息の5.3倍、借金は本業の稼ぎの約2.2年分
- 現金・現金同等物$52M
- 他の流動資産$192M
- 固定資産$2.4B
- 流動負債$347M
- 長期借入金$1.1B
- 短期借入金$24M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.7B
- 売上成長率
- 5.6%
- 粗利率
- 38.5%
- 営業利益率
- 22.8%
- 純利益率
- 12.3%
- ROE
- 62.2%
- ROIC
- 21.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $297M
- フリーCF
- $38M
- 営業CFマージン
- 17.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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