ACLS
Axcelis Technologiesイオン注入装置という一工程に絞った専業として、大手と互角に張り合う技術と高いシェアを持つ点が強み。とくにパワー半導体向けの注入で強く、電動化の長期需要に直結する。据え付けた装置の保守・部品収入が谷を支え、無借金級の財務で波を耐える、一点突破型の装置メーカーの立ち位置にいる。
半導体の製造工程で、シリコンに不純物を正確に打ち込んで電気的な性質を作る「イオン注入装置」の販売が収益の柱。この分野の専業として、電気自動車などに使うパワー半導体や、成熟世代のチップの工場に装置を納める。装置に加え、消耗部品や保守のサービスが繰り返し売れる。注入装置一筋で稼ぐ構造になっている。
半導体の設備投資が谷に入ると、装置の受注が急減し業績が大きく落ち込む。とくに頼みのパワー半導体は電気自動車の減速で投資が冷えやすい。中国向けの比重が高く、輸出規制の強化は直撃する。大手総合装置メーカーがイオン注入で攻勢をかけると、専業の優位も揺らぐ。
配当を出さず、利益を装置の開発と、自社株買い、保守事業の強化に振り向ける経営。装置サイクルの激しい波を、健全な財務と保守収入で耐え、パワー半導体の長期需要に的を絞って投資を続ける方針が特徴になっている。
半導体の設備投資と、パワー半導体の需要、中国市場、保守収入に依存する。チップメーカーが工場の増設・更新に投資するか、電動化でパワー半導体向けの装置需要が続くか、比重の高い中国向けが輸出規制で絞られないか、そして据え付け済み装置の保守収入が下支えするかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1B(76%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$145M
- 他の流動資産$798M
- 固定資産$418M
- 流動負債$198M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $839M
- 売上成長率
- −17.6%
- 粗利率
- 44.9%
- 営業利益率
- 14.2%
- 純利益率
- 14.3%
- ROE
- 11.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $118M
- フリーCF
- $107M
- 営業CFマージン
- 14.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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