AMTX
Aemetis一つの原料に絞らず、トウモロコシ、乳牛のふん、インドの植物油という性質の違う3つから燃料を作る。天然ガスをパイプラインへ直接注入する設備や二酸化炭素の貯留井まで、燃料の外側にも手を広げている。
カリフォルニア州キーズの工場でトウモロコシからエタノールを作り、周辺の酪農場のふんから採ったバイオガスを精製して天然ガスにする。インドのカキナダ工場では植物油や廃油からバイオディーゼルを作る。燃料の売値に加え、温室効果ガスの削減を証明して得る各種のクレジットが上乗せになる。
燃料そのものの利幅は薄いので、クレジット価格が下がれば採算はすぐ崩れる。原料が高く燃料が安い年には利益が消える。持続可能な航空燃料の工場や二酸化炭素の地中貯留など、同時に進める投資が重く、負債を抱えたまま資金を回している。
稼働中の設備では、天然ガスの使用量を8割減らす装置の導入など効率化を積む。同時に航空燃料と炭素貯留という新規事業へも投じる、攻めの拡張路線を取る。
クレジットの相場と、原料と燃料の値差、そして工事中の設備が期日どおり動き出すかに懸かる。乳牛のふんからの天然ガスは12基の消化槽と50超の酪農場との契約で回っており、年55万MMBtuを将来160万MMBtuまで増やす計画を抱える。
この会社をどう読むか
Aemetisは再生可能燃料の会社とひとくくりに語られがちだが、扱う原料はまるで別々である。カリフォルニアのトウモロコシ、周辺の酪農場のふん、インドの植物油が、それぞれ別の工場と別の政策支援の上に載っている。
乳牛のふんから作る天然ガスは、消化槽を増やして生産量を今の3倍近くまで伸ばす計画を抱える。並行して航空燃料の工場や二酸化炭素の地中貯留にも資金を投じている。原料高と燃料安が重なれば利益がすぐ消える薄利の商売のうえに拡張の負債も乗るので、資金繰りの難しさは当分変わらない。
バランスシート (要約)
資産 $260M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益が支払利息に届いていない、自由に使える現金は流出している
- 現金・現金同等物$5M
- 他の流動資産$22M
- 固定資産$233M
- 流動負債$371M
- 長期借入金$64M
- 短期借入金$318M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $198M
- 売上成長率
- −26.2%
- 粗利率
- −0.4%
- 営業利益率
- −18.8%
- 純利益率
- −39.0%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $3M
- フリーCF
- −$23M
- 営業CFマージン
- 1.7%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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