DFNS
T3 Defense防衛技術を自社で一から育てず、イスラエルの中小企業を丸ごと買って束ねる作り方をとる。一つの製品を長い年月をかけて磨いてきた従来の防衛企業とは、成り立ちからして別の生き物だ。
自ら製品を作らず、買った会社が生む利益を積み上げる形をとる。傘下には防空システムの発射機向け発電機を1992年から扱うイスラエルの商社、GPSが届かない場所での航法や3D地図を手がけるソフト会社、無人機の会社が並ぶ。
金融技術から防衛への転換は、まだ数字で証明されていない。買収の対価には約束手形が重ねられ、1株$1.50で1,201万株を買える5年物の新株予約権も出ているため、返済と希薄化が同時にのしかかる。
2024年9月に就任した最高経営責任者メナヘム・シャローム氏が、転換の全体を主導している。中核となったStar 26の買収では同氏自身が売り手側の支配株主兼最高経営責任者でもあり、身内取引の性格が濃い。
買った各社が実際にいくら稼ぐかと、次の買収を続けるための資金調達に依存する。イスラエルと米国の防衛予算がどこまで伸びるかも、この積み上げ方が成り立つかどうかを決める。
この会社をどう読むか
T3 Defense という看板は、この会社にとって三枚目にあたる。2019年に買収を目的とする空箱として設立され、合併を経てNukkleusという金融取引の技術会社になった。2024年9月の経営交代を境に、防衛と航空宇宙の企業を買い集める会社へ切り替わっている。
傘下には防空システムの発射機に発電機を納める会社や、GPSが使えない環境での航法技術を持つソフト会社が並ぶ。一社ずつは小さな専門企業だが、束ねて防衛産業の裾野を押さえるのが狙いだ。看板を三度掛け替えてきた経緯があるだけに、この転換が本物かどうかは、買った各社の数字が出そろってから判ることになる。
バランスシート (要約)
資産 $202M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$3M
- 他の流動資産$11M
- 固定資産$189M
- 流動負債$44M
- 短期借入金$12K
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$6M
- フリーCF
- −$6M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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