FINW
FinWise Bancorp免許を貸すだけの受け皿では終わらせず、SBA融資や不動産融資といった自前の貸出と、決済・カード発行の受託を同じ銀行の中に並べている。売って手数料を取る側と、持って利息を取る側の両方を同時に持つ構成になっている。
提携するフィンテック企業が商品と審査の仕組みを設計し、FinWise Bankが銀行としてその融資を実行する。多くは売却して手数料を得るが、一部は保証を付けて残し、一部は自社で保有して利息を取る。ここにSBAの7(a)保証付き融資や不動産融資、決済とカード発行の受託が加わる。
提携先が自前の銀行免許を取るか別の受け皿に移れば、その分の収入は丸ごと消える。誰が本当の貸し手かを問う規制が厳しくなれば、発行の仕組みに制約がかかる。保証を付けて残した融資が焦げつけば、手数料商売のはずが損失を抱えることになる。
支店網を広げる代わりに提携先の数を増やし、特定の1社に依存しない形をつくることへ資金を向けている。自己資本を厚めに保つ運営も、預金より提携先に売上を頼る構造の裏返しになっている。
提携先が生み出す融資の量と、その融資を買い取る投資家の資金余力に規模が縛られる。銀行とフィンテックの関係を規制当局がどう位置づけるかも、この形の前提そのものになる。
この会社をどう読むか
FinWise Bancorpの支店は、ユタ州ソルトレークシティー圏にある1つだけだ。それでもこの銀行が実行する融資は、全米の消費者と中小企業に届く。ネット融資や後払い決済を手がけるフィンテック企業が商品を設計する。それを、ユタ州法にもとづく免許を持つFinWise Bankが法的な貸し手として実行する、という分業だ。
ただし、出した融資をすべて手放しているわけではない。多くは提携先や投資家へ売るが、保証を付けて自社の帳簿に残すものもあり、そこには本物の信用リスクが乗る。免許という無形の資産で全米に手が届く一方、その免許の扱いを決めるのは規制当局のほうだ。この銀行の形は、当局の一つの判断で変わりうる。
バランスシート (要約)
資産 $977M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $193M(20%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$163M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 8.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$28M
- フリーCF
- −$29M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 約6年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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