FOCL
EDAP TMS前立腺がんの標準治療である手術や放射線と比べ、日帰りかつ体への負担が少ない一回の治療で完結する点が強み。臨床データの蓄積で子宮内膜症など婦人科領域にも用途を広げつつある。
高密度焦点式超音波(HIFU)を使う主力機器Focal Oneの装置販売が土台にあり、その上に治療のたびに使う消耗品と保守サービスの継続収入が積み重なる構造。米欧の保険償還が広がるほど、装置の稼働率と消耗品収入が伸びやすい。
保険償還の水準が引き下げられたり、放射線治療や手術など既存の標準治療から医師や患者の支持が離れなければ、非侵襲治療という利点だけでは普及が進みにくい。競合の超音波・レーザー治療機器メーカーとの装置採用競争も収益を圧迫しうる。
フランスに本社を置き、大型買収より自社のHIFU技術一本に事業を絞り込む再編を進めてきた。新規適応の臨床試験に資金を振り向け、各国での保険償還の獲得を成長の起点に据えている。
前立腺がんを主戦場とする泌尿器科医への浸透度と、米国メディケアや欧州各国の保険償還制度が治療費をどこまでカバーするかに業績が左右される。子宮内膜症など新しい適応拡大の臨床試験の進捗も将来の成長を左右する。
この会社をどう読むか
EDAP TMSは社名だけ見ると聞き慣れないが、商業名のFocal Oneで知られる、超音波で前立腺がんの組織を焼く医療機器メーカーである。
メスを入れずに日帰りで治療が完結する点が強みで、装置を病院に売ったあとは治療のたびに使う消耗品と保守契約で継続的な収入を積み上げる構造になっている。フランス発の会社ながら米国や欧州で保険償還を少しずつ獲得しており、子宮内膜症など婦人科領域への適応拡大が次の成長エンジンとして育つかどうかが読みどころになる。
バランスシート (要約)
資産 $79M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $19M(25%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$20M
- 他の流動資産$37M
- 固定資産$22M
- 流動負債$37M
- 長期借入金$16M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $71M
- 売上成長率
- 1.6%
- 粗利率
- 42.5%
- 営業利益率
- −35.0%
- 純利益率
- −41.5%
- ROE
- −150.7%
- ROIC
- −44.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$16M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −23.3%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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