景気敏感な事業で、配当も出す会社
接着剤の専業として世界規模の配合の蓄積と技術員の網を持ち、顧客の生産ラインに入り込んだ密着が最大の強み。製品コストに占める割合の小ささは、値上げの通りやすさになる。巨大化学の傍流ではなく貼ることだけに賭けた、専業の利を生かす立ち位置にいる。
包装の封かんやおむつの組み立て、建材や電子機器の固定に使う工業用接着剤の製造販売が収益の柱。製品の原価に占める割合は小さいが、性能が製造ラインの速度と品質を左右するため、顧客は安易に替えない。数万種の配合を顧客ごとに作り分ける。あらゆる工業の生産量に薄く乗って稼ぐ構造になっている。
工業生産の減速は、あらゆる業界に薄く依存する構造ゆえ逃げ場なく効く。原料の急騰に値上げが追いつかない局面は利幅を削る。買収を重ねた借入は金利上昇下で重い。汎用品の領域では地場の競合との価格競争が続く。
半世紀を超える連続増配を守りながら、利幅の厚い分野の買収と低採算品の整理で構成を改善する経営。原料の変動を転嫁する価格の規律を徹底する。電子と医療向けの接着剤を次の柱に育てる方針が特徴になっている。
世界の工業生産と、原料の価格転嫁、高付加価値品への移行に依存する。包装や衛生用品など景気に粘る需要が土台を保つか、石油由来の原料の価格変動を値上げで転嫁できるか、電子機器や医療向けの利幅の厚い接着剤が育つか、そして買収の統合が進むかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $5.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2B(39%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
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