IAUX
i-80 Gold単一の鉱山に頼る同業と違い、同じ鉱脈沿いの複数の鉱床を一つの精錬拠点に集約する設計で開発を進めている。カナダで設立された会社ながら鉱区はすべてネバダ州にあり、トロントとニューヨークの両市場に株が並ぶ。
現時点の収入は一部の鉱山からの限られた金の販売にとどまる。開発の中心は、休止していた精錬所を建て直し、複数の地下鉱山からの鉱石を一つの拠点に集めて処理する計画で、稼働までは外部業者への処理委託でしのぐ。
複数の鉱山を同時に立ち上げる資金負担が重く、増資による株式の希薄化が続いている。工程が計画から遅れれば、精錬拠点の稼働がさらに先延ばしになる。金相場が下がれば採算はいっそう厳しくなる。
2024年11月に打ち出した開発計画では、高品位の地下鉱山の立ち上げを最優先し、露天掘りの開発と精錬拠点の建て直しを並行させる。財務再建を先に進めたうえで、開発の順序を決めている。
効いてくるのは金の相場と、複数の開発を予算と工程どおりに進められるかどうかだ。精錬拠点の試運転入りは2027年第4四半期の見込みで、そこまで手元資金を持たせられるかが手前の関門になる。
この会社をどう読むか
i-80 Goldは一つの鉱山を掘る会社ではない。2021年のPremier Gold Minesからの分離独立でネバダ州の複数の金鉱床を抱え、それを一つの事業にまとめるのが最初からの課題だった。
打ち出した答えが、いま止まっているLone Tree精錬所を建て直し、複数の地下鉱山の鉱石を一か所に集めて処理する計画だ。試運転入りは2027年第4四半期の見込みで、そこに至るまでは複数の開発を同時に走らせる資金負担が重くのしかかる。
バランスシート (要約)
資産 $703M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $347M(49%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$63M
- 他の流動資産$37M
- 固定資産$603M
- 流動負債$138M
- 長期借入金$98M
- 短期借入金$77M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $95M
- 売上成長率
- 89.1%
- 粗利率
- 12.1%
- 営業利益率
- −130.7%
- 純利益率
- −208.9%
- ROE
- −57.3%
- ROIC
- −18.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$84M
- フリーCF
- −$93M
- 営業CFマージン
- −87.8%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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