INSP
Inspire Medical Systems舌の神経を刺激して気道を開く、世界で唯一の埋め込み型の睡眠時無呼吸の治療機器という独占に近い地位が最大の強み。よく使われる空気を送る装置に耐えられない患者という、満たされない需要に応える。当局の承認と保険の支払いを得た数少ない治療として、睡眠時無呼吸に特化した医療機器の立ち位置にいる。
睡眠中に気道がふさがって呼吸が止まる睡眠時無呼吸の患者に対し、体に埋め込む治療の機器を開発・販売するのが事業の柱。呼吸に合わせて舌の神経を刺激し、気道を開いたままに保つ仕組みで、よく使われる空気を送る装置に耐えられない患者を狙う。手術で埋め込み、医師を通じて提供する。保険の支払いも付く。埋め込み機器の販売で稼ぐ構造になっている。
肥満が原因の睡眠時無呼吸に注射のやせ薬が効くと示されれば、埋め込みの手術の代わりに使われ、需要が脅かされる最大の逆風を抱える。手術を行う拠点の拡大が鈍れば、成長が遅れる。空気を送る装置の改良や、別の治療との競争もある。一つの製品にほぼ頼るため、その需要の変調が業績を直撃する。保険の支払いの見直しも逆風になる。
配当を出さず、現金を治療を行う拠点の拡大と、外科医への普及に充てる経営。注射のやせ薬の逆風に備えつつ、空気を送る装置に耐えられない患者という独自の市場を掘り起こす。世界唯一の治療機器という強みを生かして拠点を広げ、患者の紹介を増やすことに資源を絞る方針が特徴になっている。
機器の採用と、保険の支払い、やせ薬の影響に依存する。この治療を行う病院や外科医、患者の紹介が増えるか、保険の支払いが続いて患者の負担を抑えられるか、肥満が原因の睡眠時無呼吸に対し注射のやせ薬が代わりにならないか、そして米国や海外で治療を行う拠点を広げられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $907M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $781M(86%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$105M
- 他の流動資産$479M
- 固定資産$324M
- 流動負債$96M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $912M
- 売上成長率
- 13.6%
- 粗利率
- 85.4%
- 営業利益率
- 5.6%
- 純利益率
- 15.9%
- ROE
- 18.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $117M
- フリーCF
- $78M
- 営業CFマージン
- 12.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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