IPST
IP Strategy Holdings上場企業でありながら財務の中心を単一の暗号資産に置き、それを預けて増やすことで稼ぐという珍しい構造を持つ。同業の酒造会社とは事業の重心がまったく違う。
保有する暗号資産をネットワークに預けて得る運用報酬と、他社の資産を預かって得る手数料が主な収益源。従来のクラフト蒸留酒事業は卸売と直販中心の小さな事業として並走している。
暗号資産の市場価格が急落したり、預け先のネットワークで不具合が起きると、保有資産の評価額と収益の両方が一気に縮む。蒸留酒事業だけでは会社を支えきれない規模になっている。
保有資産を売らずに預けて増やす方針を掲げ、価格が上がった局面ではオプションを使って追加の利回りも狙う。株主への配当よりも資産の積み増しを優先する姿勢が目立つ。
収益の大半がこの暗号資産一種類の市場価格と、預けた際に得られる利回りに左右される。資産価格が下がれば財務全体が揺らぐ構造になっている。
この会社をどう読むか
IP Strategy Holdingsは、社名だけ見ると知的財産を扱う会社に見えるが、中身は元クラフト蒸留酒メーカーが暗号資産の運用会社に鞍替えした姿である。
去年までは蒸留酒の卸売と直販が主力だったが、いまは巨額の暗号資産を買い集め、それをネットワークに預けて利回りを稼ぐ事業が財務の中心に座っている。蒸留酒事業は縮小しつつも併走しており、会社の性格は「酒造会社」から「資産運用会社」へと入れ替わりつつある途中の姿として読むとわかりやすい。
バランスシート (要約)
資産 $109M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $98M(90%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$245K
- 他の流動資産$3M
- 固定資産$106M
- 流動負債$9M
- 長期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $10M
- 売上成長率
- 20.4%
- 粗利率
- 54.9%
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −140.2%
- ROIC
- −105.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$15M
- フリーCF
- −$15M
- 営業CFマージン
- −151.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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