まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
大口の顧客一社に依存した自動車保険の失敗を教訓に、海外の再保険事業を手放して米国の特殊な賠償保険へ資源を絞り込んだ点が、同業の総合保険会社とは一線を画す。過去の契約の損失を再保険契約で切り離し、身軽な状態で市況の良いところだけを引き受け直す組み立てにしている。
卸の保険代理店を通じて全米の特殊な賠償リスクを引き受ける事業と、外部の運用代行業者を通じて自動車保険などを引き受ける事業の二本柱で保険料を集める。海外の再保険子会社は既に売却しており、集めた保険料と運用益で利益を積み上げる形に整理された。
何年も前に引き受けた賠償契約から、想定を超える損失が後になって表面化する古傷を抱えている。特殊な賠償保険の保険料が緩む局面が来れば、絞り込んだ事業構成の分だけ響き方も大きくなる。
普通株に加え、利率がやがて市場連動に切り替わる優先株にも配当を払い続ける経営を続けている。海外事業の売却と過去の契約の整理を主導し、身の丈に合った特殊保険専業への転換を仕上げつつある。
特殊な賠償保険の保険料を高く取れる市況が続くかどうかで、引受の採算が変わる。過去に引き受けた契約から新たな損失が出てこないこと、引受能力を裏付ける格付けを保てることも、代理店網との関係に直結する。
資産 $4.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $538M(11%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
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