配当を出さず稼ぎを再投資する、黒字で財務も底堅い会社
人工心肺で世界首位級、迷走神経刺激でほぼ独占という、参入の壁が高い二つの専門領域を押さえている点が最大の強み。どちらも医師の習熟と長年の臨床実績が乗り換えを阻む。命に直結する装置ゆえの信頼の蓄積を土台に、適応の拡大で次の成長を探す専門家集団の立ち位置にいる。
心臓手術の間、血液の循環と酸素化を肩代わりする人工心肺装置とその消耗品の販売が収益の柱の一つ。装置は世界の心臓外科に深く浸透し、手術のたびに使う消耗品が安定収入を生む。もう一つの柱は、薬で抑えられないてんかんに対し、首の神経を電気で刺激して発作を減らす植込み装置で、電池交換の買い替え需要も続く。二つの専門領域の積み上げで稼ぐ構造になっている。
人工心肺は成熟市場で、成長は手術件数の自然増頼みになる。てんかん装置は薬や他の治療法の進歩に置き換えられるリスクを抱える。新適応への投資は承認と償還が得られなければ重荷で終わる。過去の買収に絡む訴訟や債務の処理は、財務の重しとして長引いてきた。
配当を出さず、資金を装置の改良と新適応の臨床試験に投じる経営。採算の合わない事業は売却して二本柱に集中する。訴訟と債務の整理を進めて財務を軽くし、利益率の改善を急ぐ方針が特徴になっている。
心臓手術の件数と、神経刺激装置の植込みの伸び、新適応の開発に依存する。世界の心臓外科手術が増え続けるか、てんかん装置の植込みと交換が保険償還に支えられるか、難治性うつ病など新しい適応の承認と償還が実るか、そして買収や訴訟の後始末が利益を乱さないかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $2.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.2B(46%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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