まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
症状を抑える薬を毎日飲み続けるのではなく、正常な遺伝子を運び手に積んで一度の点滴で届け、体の中でたんぱく質を作り続けさせる設計を選んでいる。LX2006はFDAから複数の迅速承認関連の指定を受けており、フラタキシン遺伝子を運ぶ仕組みそのものが会社の技術の核になっている。
薬の売上はまだない。最有力候補のLX2006はフリードライヒ運動失調症に伴う心筋症向けで、ウイルスの殻に正常なフラタキシン遺伝子を積んで静脈から届ける。2025年10月には、心臓と運動機能の改善を示す中間データを報告した。二番手のLX2020はPKP2遺伝子の変異で起こる不整脈原性心筋症向けで、2026年1月にも良好な中間データが出ている。
ウイルスを運び手にする遺伝子治療は、体の免疫がウイルスを異物とみなして攻撃したり、狙わない臓器にまで薬が広がったりする危険と常に隣り合う。フリードライヒ運動失調症の心筋症もPKP2型不整脈原性心筋症も米国の患者は数千人から数万人規模にとどまり、いずれかの試験でつまずけば会社の値打ちの大半が消える。
二つの試験を並行して走らせ、FDAとの協議を重ねながら、必要な資金は株式発行で賄っている。売上がない以上、手元の現金があと何四半期分の開発を支えられるかが経営の最大の関心事になる。
先行きは、SUNRISE-FAとHEROIC-PKP2という二つの臨床試験の結果と、FDAとの協議の進み方でほぼ決まる。研究開発費を賄う現金を株式の追加発行で調達し続けられるかどうかも、両試験を止めずに走らせる条件になる。
資産 $269M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $247M(92%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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