
MC
Moelis自己資金を出さず助言だけに徹する独立系という立て付けは、融資や証券引受も手がける総合金融機関とは収益構造がそもそも違う。2007年に、大手銀行出身の銀行家たちが独立系を掲げて創業した経緯がこの体質を作った。
企業の合併・買収や資金調達、経営再建の助言で報酬を得る。自ら資金を貸したり証券を引き受けたりはせず、案件が成立したときの報酬が収入の中心になる。歩合ではなく裁量で報酬を決める制度を敷き、生み出した売上の何割という評価をしていない。
助言料は取引が成立して初めて発生するため、株式相場や金利が荒れて買収意欲が萎むと、収入が一気に細る。一方で経営再建や債務整理の助言は不況期に増える傾向があり、この逆相関がある程度の下支えになる。
案件ごとの歩合ではなく裁量による報酬制度を維持し、社内の協業を優先する経営を続ける。世界20カ所超に拠点を広げつつ、人材の獲得競争に資金を投じる姿勢が続いている。
M&Aの件数と、銀行家の陣容に依存する。買収や資金調達が活発な局面ほど案件が積み上がり、経験豊富な銀行家をどれだけ引き止め、採用できるかが手数料収入の規模を決める。
この会社をどう読むか
Moelisは、大手銀行を退いたベテラン銀行家たちが2007年に立ち上げた助言専業の銀行だ。融資も証券引受もせず、助言一本で食べていくという、当時としては異色の選択をしている。
その選択が今の性格を決めている。報酬は取引が成立して初めて立つので、市場が凍れば収入も凍る一方、不況で増える債務整理の助言が波をいくらか均す。
バランスシート (要約)
資産 $1.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $568M(33%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$509M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $576M
- フリーCF
- $540M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- —
- 配当性向
- —
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