MGTX
MeiraGTx Holdings遺伝子治療の企業が製造を外部のCDMOに任せるのは通例だ。この会社はロンドンとアイルランド・シャノンで自社GMP施設を持ち、ウイルスベクターも品質管理も内製している。
自社製品の販売収入はまだない。2023年末にジョンソン・エンド・ジョンソンへ譲渡した網膜疾患プログラムのマイルストーンと、その製品の商用供給を請け負う製造収入が入る。2025年3月に合意したHologenとの提携で受け取る一時金も当面の資金源になる。
後期の治験がひとつでも効果や安全性を示せなければ支えを失う。工場を自前で抱える分、稼働や規制対応が滞れば開発全体が止まる。収入が細い時期が続けば増資による希薄化も避けにくい。
製造設備を自ら抱える重い投資を続け、大手やAI企業との提携で資金と販路を借りながら、技術そのものは手放さない構え。
放射線治療後の口渇、パーキンソン病、AIPL1遺伝子変異による網膜ジストロフィーという後期候補の治験結果に会社の値打ちが集まっている。Hologenからの入金が予定どおり進むかも資金繰りを決める。
この会社をどう読むか
MeiraGTxで目を引くのは、何を治す薬を持っているかより、それをどこで作っているかだ。ロンドンの2万9千平方フィートのベクター工場と、アイルランド・シャノンの15万平方フィートの製造拠点を自社で持つ。ウイルスベクターもプラスミドDNAも品質検査も社内で完結する。
後期の候補は放射線治療後の口渇、パーキンソン病、AIPL1変異による網膜ジストロフィーの三つ。さらに独自のリボスイッチ技術で、遺伝子から作られるたんぱく質の量を飲み薬で加減する仕組みをGLP-1などへ広げようとしている。製品収入がない段階なので、ジョンソン・エンド・ジョンソンやHologenとの契約から入る資金が、治験を走らせ続けられるかどうかを決めている。
バランスシート (要約)
資産 $244M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$66M
- 他の流動資産$26M
- 固定資産$153M
- 流動負債$123M
- 長期借入金$50M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $81M
- 売上成長率
- 144.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −130.2%
- 純利益率
- −140.3%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$46M
- フリーCF
- −$50M
- 営業CFマージン
- −57.0%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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