NAVI
Navient新規の貸し出しで顧客を奪い合う消費者金融とは違い、すでに積み上がった残高を粛々と回収する回収業に近い。他社や政府の債権を管理する受託業務を併せ持つ点も、単純な貸金業者と異なる。
保有する学生ローンの大半は2010年に新規取り扱いが終わった連邦のFFELPローンで、貸し倒れが起きても政府が元本の97〜98%を保証する。加えて借り換えローンを自ら組成して利息を取り、他社や政府が持つ債権の返済受付や督促も請け負う。
返済免除や制度変更が広がれば、保有債権の将来収益が目減りする。景気が冷えれば延滞が増え、調達金利が上がれば利ざやが細り、回収や督促の手法をめぐる訴えも受けやすい業種だ。
縮んでいく連邦ローンの帳簿を静かに管理しながら、借り換えローンという新しい柱を細く育てる。自社株買いと配当で株主に現金を戻す動きも続いている。
保有するローンの残高が返済でどれだけ減るかと、借り換えローンをどれだけ新しく組めるかで収益の大きさが決まる。連邦制度の変更や返済免除の広がりは、抱える債権の価値を直接動かす。
この会社をどう読むか
Navient と聞くと、いまも学生ローンを盛んに貸し出す金融会社を思い浮かべるかもしれないが、実態はほぼ逆で、新しいローンをほとんど組んでいない。
抱えているのは、2010年に制度そのものが廃止された連邦のFFELPローンが中心だ。借り手が返済を進めるほど残高が減っていく一方の資産で、回収と管理という地味な業務から利ざやと手数料を積み上げる。細く育てている借り換えローンをどこまで太らせられるかが、縮む速度と収益の綱引きになる。
バランスシート (要約)
資産 $48.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.4B(5%)。
自己資本が同業の中でも薄い。決算ごとの確認が必要
- 現金・現金同等物$637M
- 長期借入金$40.6B
- 短期借入金$5.1B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −3.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $441M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $63M
- 配当性向
- —
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