NECB
NorthEast Community Bancorp工事の進み具合を現場ごとに見ながら資金を小刻みに出し入れする手間は、幅広く貸す地方銀行には真似しにくい。一分野に絞った代わりに、その分野では高い利回りを取れている。
1934年に生まれたこの銀行は、ニューヨーク州ホワイトプレインズに本店を置き、ブロンクスやオレンジ郡、マサチューセッツ東部に11の支店を構える。集めた預金を元手に、集合住宅の建設や改修の事業者へ工事の進み具合に応じて資金を出し、完成や売却で回収するまでの利ざやと手数料を得る。
貸出が集合住宅の建設に偏っているため、不動産市況が冷えると回収の遅れや焦げ付きが一気に増える。金利が上がれば建設事業者の採算が悪化し、工事の遅れや費用超過も回収を脅かす。地盤が一部の都市圏に集中している点は、逆風時の逃げ場を狭くする。
貸出先を集合住宅の建設に絞る規律を長く保ち、回収の進み具合を現場単位で管理している。上がった利益からは配当を出し続けている。
担当する都市圏で集合住宅の建設が続くかどうかと、貸した資金を工事の完成や売却で予定通り回収できるかが収益を決める。利ざやの幅は、安い預金をどれだけ集められるかでも変わる。
この会社をどう読むか
NorthEast Community Bankがニューヨーク州で生まれたのは1934年のことだ。以来90年余り、支店はブロンクスやオレンジ郡、マサチューセッツ東部の11か所にとどまり、貸出先も集合住宅の建設という一分野に絞られたままでいる。
普通の地方銀行が住宅ローンや商工ローンを幅広く扱うのに対し、この銀行は建設事業者へ工事の進み具合に応じて資金を出す短期融資に的を絞る。完成や売却で回収するたびに利ざやを得る仕組みで、地域の建設需要が続く限りは効率よく稼げる。逆に市況が冷えれば、回収の遅れが一気に表に出る。
バランスシート (要約)
資産 $2.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $352M(17%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$81M
- 長期借入金$70M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 12.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $53M
- フリーCF
- $51M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $13M
- 配当性向
- 30.0%
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