配当を出さず稼ぎを再投資する、黒字で財務も底堅い会社
広く一律に投与して平均で効果を測るのではなく、遺伝情報や症状の型から効きやすい人を先に見分けてから届ける精密神経科学を掲げる。うつ病、認知症の興奮、統合失調症、肥満と、脳をめぐる異なる病に同時に賭けている点でも珍しい。
製品はまだなく、売上も立っていない。価値の中心は開発中の候補で、大うつ病性障害に向けた経口薬 Navacaprant が第3相にある。続いてアルツハイマー病の興奮症状に向けた NMRA-511、統合失調症向けの NMRA-898、肥満向けの NMRA-215 が控える。
脳と心の病は効き目を治験で数字にするのが難しく、業界全体で候補が消えてきた領域だ。Navacaprant が主要な目標に届かなければ、時価総額の大半を占める期待が一度に剥がれる。売上がない以上、開発費は増資で賄うほかなく、株式は薄まり続ける。
治験を並走させ、節目ごとに出たデータで次の資金を引く回し方をしている。2026年1月には NMRA-511 の第1b相で意味のある効果量を示し、対象を絞った追加解析まで出した。限られた資金をどの候補に振るかの選択が、そのまま経営になっている。
会社の値打ちは治験の読み値と規制当局の判断で決まる。2026年は第2四半期に第3相 KOASTAL-2 と -3 の主要結果、下半期に NMRA-511 と NMRA-898 のデータと、節目が集中する年になる。
資産 $191M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $104M(54%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…