自然体で預金を集めるだけでなく、近隣の銀行を買って地盤を広げてきた経歴を持つ。2011年のNorth Penn、2016年のDelaware、2020年のUpStateの三件で、のれんはUpStateの$17.9Mが最も大きい。
地域の預金を集め、個人や中小企業、商業用不動産へ貸し出す。その金利差が収入のほとんどで、資産運用や口座の手数料はそれに添える程度の位置づけになる。
地域の景気が落ち込むと貸出の焦げ付きが増え、引当が利益を削る。保有する債券の評価も金利で揺れるため、金利上昇局面では自己資本の見え方まで痛む。
2021年に決めた発行株式の約5%までの自社株買い枠を保ち、配当の再投資プランも用意して株主を長く抱える形をとる。2024年末の増資と債券の入れ替えは、低い利回りの資産を抱えたまま動けなくなるのを避ける判断だった。
貸出の焦げ付き具合と、預金と貸出の金利差の広さで損益が決まる。地盤とするペンシルベニア北東部とニューヨーク州境の景気が、そのまま貸出の質に映る。
この会社をどう読むか
Norwood Financialは、ペンシルベニア北東部の目立たない地方銀行に見える。だが店舗網の広がり方をたどると、買った銀行を継ぎ足してきた歴史が出てくる。2011年にNorth Penn、2016年にDelaware、2020年にUpStateを取得している。
直近の動きは2024年12月で、公募増資で約$28Mを集め、その資金を使って保有する債券の一部を売って入れ替えた。金利が上がった局面で、利回りの低い古い債券を抱えたままでは収益が伸びないという、地方銀行に共通する悩みへの手当てである。成長の話は出てこない代わりに、こうした財務の手入れを淡々と続けているのがこの銘柄の姿だ。
バランスシート (要約)
資産 $2.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $242M(10%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$44M
- 短期借入金$15M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $8M
- 売上成長率
- 8.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 347.0%
- ROE
- 11.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $34M
- フリーCF
- $29M
- 営業CFマージン
- 424.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $11M
- 配当性向
- 41.4%
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