SAMG
Silvercrest Asset Management Group広く浅く個人を集める運用会社と違い、828件という少ない顧客数に絞り、運用と財産管理を一体で出す。9件の買収を重ねて拠点と専門分野を広げてきた育ち方も、自力の口座獲得だけに頼る同業とは異なる。
2025年末の預かり資産は$37Bで、これに828件の顧客関係が紐づく。報酬は資産残高に連動する運用フィーが中心で、そこへ相続や寄付、家計全体の設計といった一族向けの管理業務が乗る。顧客は超富裕層の個人・一族と機関投資家に限られる。
残高連動の報酬体系のため、相場の下落はそのまま収入減になる。上位50件で残高の約64%を占める濃さは、大口が一つ抜けるだけで数字が動くということでもある。創業以来、12か月ごとの残高成長率は23%減から1,142%増まで振れてきた。
大口との関係を軸に据え、自力の新規開拓と選別的な買収を組み合わせて残高を積み増してきた。創業以来の資産の年平均成長率は25%で、規模を追うより関係の濃さを保つ運営に見える。
相場が残高を押し上げるかと、少数の大口をつなぎ止められるかで収入が決まる。2006年以降の年平均引き止め率は98%と高く、この関係を保つこと自体が事業になっている。
この会社をどう読むか
828という顧客数と$37Bという預かり資産を並べると、Silvercrestの商売の形が一目で見える。
1件あたりの平均は$44Mだが、上位50件だけで残高の約64%を握る、かなり偏った構成だ。創業から23年、9件の買収を重ねてこの濃い名簿を作り、2006年以降の引き止め率は98%を保ってきた。相場が下がれば残高連動の収入も減るが、それ以上に効くのは上位数十件が動くかどうかという一点にある。
バランスシート (要約)
資産 $167M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $50M(30%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$44M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $125M
- 売上成長率
- 1.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 7.4%
- 純利益率
- 3.9%
- ROE
- 9.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $19M
- フリーCF
- $15M
- 営業CFマージン
- 14.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $7M
- 配当性向
- 144.8%
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