SND
Smart Sand鉱山から井戸元までを一続きで面倒を見る。全米の主要鉄道につながる積込設備を鉱山側に持ち、油田側にも自社で運営する積替拠点を並べ、現場に置く砂の保管装置まで自前で揃えている。
岩盤に高圧の水を送って割れ目をつくる水圧破砕では、その割れ目を開いたまま保つために粒のそろった硬い砂を大量に流し込む。この砂の採掘・洗浄・選別と、現場までの輸送・保管をまとめて請け負って収入を得る。近年は建材やガラスといった産業用途向けの販売も別部門として立ち上げている。
原油価格が下がって掘削が止まれば、砂の注文は真っ先に消える。砂は品質差をつけにくい商品で価格競争が絶えず、油田の近くで採れる砂が増えるほど、遠方から鉄道で運ぶ費用が不利になる。天候や地質の変動で採掘量が振れることもある。
借入を抑え、需要の波が来たときに一気に供給できるだけの設備稼働を保つ守りの運営が続く。掘削向け単一事業から産業用途へ客層を広げる動きも、同じ発想の延長にある。
需要は石油・ガス会社の掘削量にそのまま連動し、砂の値決めと鉄道運賃の差が利益率を決める。ウィスコンシン州オークデールの鉱山と加工設備が売上の相当部分を担っており、その1拠点の稼働が数字に直結する。
この会社をどう読むか
シェールから石油とガスを取り出す水圧破砕は、岩盤に高圧の水を送り込んで割れ目をつくる工法として知られている。ただ、水を抜いた後にその割れ目が閉じてしまっては意味がない。Smart Sandが掘る砂は、割れ目に流し込んで支柱のように押し広げたまま留めておくための材料だ。
同社はウィスコンシン州オークデールの鉱山と加工設備を主力に、全米の主要鉄道につながる積込設備と、油田地帯に置いた自社運営の積替拠点を組み合わせて現場まで届ける。砂そのものに差はつけにくいので、勝負どころは掘るところではなく運ぶところにある。掘削が活発なときはこの輸送網が効き、掘削が止まれば注文ごと消える。石油を掘る側ではなく、掘る側に材料を売る立場の宿命だ。
バランスシート (要約)
資産 $340M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $240M(70%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$23M
- 他の流動資産$66M
- 固定資産$252M
- 流動負債$50M
- 長期借入金$9M
- 短期借入金$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $330M
- 売上成長率
- 6.0%
- 粗利率
- 11.5%
- 営業利益率
- −1.4%
- 純利益率
- 0.4%
- ROE
- 0.6%
- ROIC
- −1.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $44M
- フリーCF
- $33M
- 営業CFマージン
- 13.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $6M
- 配当性向
- 442.2%
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