ソフトウェア株が売られる理由は、これまで観測や連想だった。水曜、その理由を当事者が決算の席で言語化した。業務プロセス自動化のペガシステムズは、4-6月期の調整後EPSが$0.35(予想$0.43)、売上は$420.7M(予想$426.6M)とダブルミス。株価は16.0%安の$25.99まで売られ、52週安値を更新した。出来高は普段の5.8倍、52週高値$68.10からは6割強下の水準だ。
「顧客が、決められなくなった」
会社側の説明はこうだ。「AI市場のかつてない変化」で顧客が購入判断を先送りしており、契約額の伸びは2026年の残り期間も重くなり得る──。実績そのものはACV(年間契約額)が7%増、クラウド部門は22%増と伸びている。数字が崩れる前に、商談が止まり始めているという警告であり、Citizensは投資判断を引き下げた。
前週にIBMが警告した「顧客予算がAIハードへ流れ、ソフトの大型商談が停滞している」という構図(火曜のソフト売りの記事参照)と、同じ物語の裏付けが1社増えたことになる。
連想売りは業種全体へ
この日の引け後に自社決算を控えていたServiceNowは、場中に6.5%安の$95.46まで警戒売りに押された。UiPathはOpenAIが企業向けAI基盤「Presence」を発表した競争懸念も重なり11.1%安。トゥイリオが6.5%安、パランティアも6.1%安で時価総額約$22Bが消え、ソフトウェアETFは2.7%下げた。情報技術セクターは-1.69%で11業種の最下位。同じ日にAIサーバー側は総立ちしており、予算の行き先の明暗がそのまま株価になった。
ただし、反論材料も同じ夜に出ている。ServiceNowが引け後に発表した決算は、売上もサブスクリプションも全項目でガイダンス上限を超え、AI製品の契約額は$1Bを突破、通期見通しも引き上げた。「商談が止まる」という不安と「実績は伸びている」という数字のどちらを市場が信じるか。木曜のServiceNowの株価が、当面の答案になる。
出典: Motley Fool(7/22・ペガシステムズ急落の理由) / Investing.com(7/22・AI起因のミスとCitizens格下げ) / MarketBeat(7/22・決算ミスで52週安値更新) / Motley Fool(7/22・ServiceNowが場中に下げた理由) / Benzinga(7/22・UiPath下落とOpenAIの企業向けAI基盤) / Yahoo Finance(7/22・パランティア筆頭にソフト株安) / ServiceNow公式(7/22・Q2決算リリース)
