水曜の米国株は小幅安だった。S&P 500 -0.14%、ナスダック -0.57%、ダウはほぼ横ばい。引け後にアルファベットとテスラの決算を控え、指数は動くに動けなかった。
その足踏みの下で、一枚の開示が景色を変えた。スーパー・マイクロ・コンピューターが6月末四半期の速報値として、新規受注$60B超・受注残の過去最高・粗利率見通しのほぼ倍増を示したのだ。AIサーバーの需要は、この日から「思惑」ではなく「注文の数字」になった。
反対側では、ソフトウェアが売られ続けた。情報技術セクターは-1.69%で11業種の最下位。AIの予算がソフトからハード(サーバー)へ流れる構図が、勝つ側と負ける側の両方の株価で同時に確認された一日だった。
3つのポイント
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AIサーバーの需要が「注文」で証明された:スーパーマイクロは3カ月で$60B超の新規受注を積み、粗利率見通しを8.2〜8.4%から15〜17%へ引き上げて19.8%高。読み替え買いでデルが9.3%高、GPU供給元のエヌビディアも2.3%上げ、ナスダック安の日にAIサーバーの一角だけが総立ちした。
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ソフト売りは3日目に入った:業務ソフトのペガシステムズが売上・利益とも予想未達で16%安となり、理由を「AI市場のかつてない変化で顧客が購入判断を先送りしている」と説明した。この一言がServiceNow6.5%安、UiPath11%安と業種全体に広がった。
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空爆11夜目で、ブレントは$95に触れた:米軍のイラン攻撃が11夜連続となり、ルビオ国務長官の「テヘランは交渉に本気でない」という発言で前日の停戦観測がしぼんだ。ブレント原油は一時$95超と約6週間ぶりの高値を付け、エネルギーと素材・公益がこの日の上位3業種に並んだ。金は一時$4,150、銀は$60目前まで買われた。
補足
決算の採点は対照的だった。GEベルノバは通期見通しを引き上げてすら8.7%安、鉄道機器のワブテックは予想超えと通期上げで10%高の52週高値。フィリップ・モリスも52週高値を付けた。ほかにペンスキー・オートモーティブが三井物産陣営の1株$210非公開化提案で10%高となっている。
今夜の焦点は、引け後に出そろった決算だ。アルファベットは売上・利益とも予想を上回りクラウドは82%増だったが、四半期の設備投資$44.9B(前年の約2倍)が嫌気され時間外で売られた。ServiceNowは全項目でガイダンス上限を超えて通期を引き上げ、テスラも発表を終えた。木曜の相場は、この3本の消化から始まる。
出典: Benzinga(7/22・スーパーマイクロ急騰の理由) / 24/7 Wall St(7/22・$60B受注残でデル・HPEに読み替え買い) / Motley Fool(7/22・ペガシステムズ急落の理由) / Reuters via Yahoo(7/22・原油は約6週間ぶり高値、ブレント$94.07) / CNBC(7/22・ルビオ発言で停戦観測後退) / Trading Economics(7/22・金は一時$4,150と7/7以来の高値) / CNBC(7/22・アルファベット決算、時間外はcapex懸念で下落) / ServiceNow公式(7/22・Q2決算リリース)
深掘り
この日の重要テーマは、個別の記事に切り出した。
- 言い訳は「AI市場のかつてない変化」── ペガシステムズ16%安が、ソフト売りの正体を言語化した — 商談が止まる理由がAIだと、当事者が認めた日
- 空爆11夜目、原油は4日続伸 ── 「交渉に本気でない」の一言で、ブレントは一時$95を超えた — 停戦観測が一夜で消え、通り道の危機は2カ所同時に
- 見通しを上げた会社が売られ、下げた会社が最高値 ── GEベルノバとフィリップ・モリスの採点差 — AIの看板は採点基準を吊り上げる
- データを売って育てたAIに、客を奪われた ── レディットは「グーグル遮断」まで検討している — AI時代のデータの値段が業界ぐるみで見直される
- 3カ月に1回の注射が、中性脂肪を8割削った ── アローヘッド19%高で52週高値 — RNAi薬が希少病の外へ踏み出した
