
ACU
ACME United救急の用品と、切る道具という、一見関連の薄い二つの分野で、老舗のブランドを束ねる独特の品ぞろえが最大の特徴。学校のはさみや、応急の救急の用品の業界で知られたブランド名と、百五十年を超える歴史で築いた小売との関係を持つ。小型ゆえの機動の力もある。一般の消費者向けの製品の大手とは異なる、救急用品と切る道具を束ねる老舗の小型のメーカーの立ち位置にいる。
消費者向けの製品を二つの柱で作って売るのが事業の柱。一つは、応急の救急のキットや、医療の用品、薬を入れる容器の事業。もう一つは、はさみや刃物、ナイフ、刃を研ぐ道具といった、切る道具の事業。とりわけ、学校で使うはさみのブランドで知られる。量販店やネット通販、産業向けの販売店、文房具の卸、ホームセンターなどを通じて売る。米国やカナダ、ドイツに拠点を持ち、香港や中国で調達する。これらの救急用品と切る道具の販売で稼ぐ構造になっている。
中国での製造への関税の引き上げで、仕入れの費用が上がり、価格への転嫁が間に合わない弱点を抱える。巨大なネット通販の自社の商標の商品や、中国からの直送品との価格の競争もある。学校の予算の削減で、はさみの販売が減ることもある。応急の救急の市場では、医療の流通の大手との競合もある。地味な事業ゆえ、成長は緩やかにとどまる。
配当を出し、百年を超えて連続で配当を続け、増配も重ねる、家族的で保守的な経営。長く務める経営者が率いる。ニッチなブランドを選んで買収で取り込む方向を取る。保守的な財務と、長く続く増配が、経営の文化の象徴になる。地味だが粘り強く、老舗のブランドと小売との関係を強みに、存在感を保つ運営になっている。
文房具の需要と、小売との取引、関税に依存する。米国の文房具や教育の用品の需要が保たれるか、ホームセンターや量販店との取引を維持できるか、企業向けの救急のキットの規制の需要が続くか、そしてアジアでの製造や調達の費用や、米中の関税をこなせるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $171M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $118M(69%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$4M
- 他の流動資産$93M
- 固定資産$75M
- 流動負債$23M
- 長期借入金$12M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $197M
- 売上成長率
- 1.1%
- 粗利率
- 39.4%
- 営業利益率
- 7.5%
- 純利益率
- 5.2%
- ROE
- 8.7%
- ROIC
- 9.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $18M
- フリーCF
- $8M
- 営業CFマージン
- 9.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $2M
- 配当性向
- 23.0%
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