景気敏感な事業で、配当も出す会社
数万種の配合の蓄積と、顧客の開発に入り込む技術員の網が最大の強み。製品の性能を決める材料ゆえ、一度採用されると切り替えられにくい。汎用の素材屋から調合の専門家へ事業を入れ替えた転換の徹底が、利幅の構造を変えつつある立ち位置にいる。
プラスチックに混ぜて色や機能を与える配合材と、防弾チョッキにも使う高強度の繊維材料の製造販売が収益の柱。顧客の製品ごとに材料を調合する受注型で、医療や防衛、包装など用途は幅広い。汎用樹脂の流通事業は売却した。素材そのものより配合の知恵に値段をつけて稼ぐ構造になっている。
製造業の減速は、幅広い用途に薄く依存する構造ゆえ逃げ場なく効く。原料の急騰に転嫁が遅れると利幅が痩せる。買収で背負った借入は金利上昇下で重い。特殊品といえども、顧客のコスト削減圧力は配合の値段を常に試す。
配当を増やしながら、借入の返済と高付加価値分野の研究開発に資金を配分する経営。汎用事業の売却で身軽になり、防衛と医療向けの配合を伸ばす。原料の転嫁の規律で利幅を守る方針が特徴になっている。
世界の製造業の稼働と、高付加価値品の比率、原料の転嫁に依存する。包装と医療と防衛という主要用途の需要が保たれるか、難燃や軽量化など利幅の厚い配合の比率を高められるか、樹脂原料の変動を価格に転嫁できるか、そして買収した繊維事業が防衛需要を取り込むかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.4B(39%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
読み込み中…