
CSTM
Constellium航空機向けの高強度アルミで世界有数の認定実績を持ち、缶材では使用済み缶を再生する循環の仕組みを握る点が強み。リサイクルのアルミは新地金より製造時の電力が九割少なく、脱炭素を進める顧客にとって採用理由になる。軽さを求める航空と缶と車の三方向に同じ技術を売る、加工専業の立ち位置にいる。
アルミの板材や押出材の加工販売が収益の柱。飲料缶向けの板材は数量が安定した土台で、航空機の翼や胴体に使う高強度材は技術の壁が高く利幅が厚い。自動車の車体部品や装甲車向けの材料も加わる。アルミ地金の価格は顧客に転嫁する契約が基本で、加工賃の部分で稼ぐ構造になっている。
航空機の減産や開発遅延は、最も利幅の厚い事業を直撃する。欧州のエネルギー価格の高騰は工場の採算を蝕む。自動車向けは電気自動車の販売鈍化と生産調整の影響を受けやすい。買収の歴史で積んだ借入は重く、市況の谷では財務の自由度を縛る。洪水など工場の災害も過去に利益を削ってきた。
配当を出さず、現金を借入の返済と自社株買い、リサイクル設備への投資に振り向ける経営。地金価格のリスクは契約で顧客に渡し、加工賃の改善と高付加価値品の比率向上に集中する。重い財務を着実に軽くしていく方針が特徴になっている。
航空機の増産と、缶材の需要、エネルギーコストに依存する。航空機メーカーの生産が計画通り立ち上がるか、リサイクル材を使う缶の需要が伸び続けるか、欧州の工場の電力とガスのコストが落ち着くか、そして自動車向けの電動化需要が戻るかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $5.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $952M(18%)。
借金が重いか支払い余力が薄い。決算ごとの確認が必要
- 現金・現金同等物$120M
- 他の流動資産$2.2B
- 固定資産$3B
- 流動負債$1.8B
- 長期借入金$1.9B
- 短期借入金$39M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $8.4B
- 売上成長率
- 15.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 3.2%
- ROE
- 28.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $489M
- フリーCF
- $159M
- 営業CFマージン
- 5.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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