EDRY
EuroDry2018年5月、Euroseasの株主に5株につき1株を配る形で切り出された。船の手配と管理は同じ一族が営む船舶管理会社が担い、長年の商売で積み上げた用船者や銀行との信用をそのまま持ち込んでいる。
鉄鉱石や石炭、穀物といった裸の貨物を運ぶばら積み船を11隻持ち、荷主や用船者に船を貸して運賃を受け取る。相場が良いときは単発の航海契約で高い運賃を狙い、読みにくいときは数か月から数年の定期用船に切り替える。その配分の判断が一年の成績を決める。
中国の鉄鋼需要や穀物の作柄ひとつで運賃は乱高下し、船が余れば一気に沈む。11隻という規模では、1隻の入渠や事故がそのまま全体の成績に跳ね返る。2027年に引き渡される新造船2隻には約7,180万ドルを投じる計画で、その資金は借入と増資でまかなう。
手元の現金は配当ではなく船に向かう。程度の良い中古船の買い付けと新造船の発注で船隊を入れ替え、値がつけば売る。2025年は解体向けに1隻、第三者に1隻を手放し、いずれも売却益を計上した。
ばら積み船の運賃相場と、鉄鉱石や穀物の世界的な荷動きの強さに寄りかかる。船を遊ばせず次の荷主へつなげる配船の巧拙も響き、2025年の稼働率は99.0%だった。
この会社をどう読むか
EuroDryは、もともと別の上場会社の一部門だった。2018年5月、親会社のEuroseasがばら積み船だけを切り離し、その株式を自社の株主に配ったのが始まりだ。
11隻の船で鉄鉱石や穀物を運ぶ商売は単純に見えるが、実際は相場を読んで契約の長さを決める勝負になる。短い契約で高値を取りにいくか、長い契約で足元を固めるか。2027年に届く新造船2隻への発注も、いまではなく数年先の相場に張った一手だ。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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