
GEVO
Gevo技術のライセンスや紙の上の計画にとどまる同業と違い、Gevoは実際に動いている工場を買い、炭素貯留の設備まで自前で持った。発酵で作った低炭素エタノールをその場でジェット燃料に上げる工程(ATJ-30)を、この既存工場に増築する構想を取る。
2025年1月に$210Mで買収したノースダコタの稼働工場(Gevo North Dakota)が、実際の現金を生んでいる。エタノールと飼料用の副産物、コーン油を売り、あわせて二酸化炭素を地下に貯留する。本命のジェット燃料化技術(ATJ)はこの工場に将来組み込む計画で、まだ商業規模の生産に入っていない。
DOEの仮承認は延長を重ねており、2026年4月16日の期限までに前へ進まなければ、大規模工場の建設計画は資金の当てを失う。脱炭素の税優遇が政治的に見直されれば、事業全体の前提が揺らぐ。
配当の代わりに手元資金を温存し、DOEの正式承認を待つ姿勢。工場単位での資金調達を使い、親会社の株式の希薄化を抑える形を選んでいる。
米国のクリーン燃料税制優遇や低炭素燃料基準が続くかどうかで、採算の前提が変わる。エネルギー省(DOE)が出した約$1.6Bの融資保証の仮承認が正式契約に進むか、そしてトウモロコシの価格も効いてくる。
この会社をどう読むか
Gevoの看板はトウモロコシから作る持続可能な航空燃料(SAF)だが、そのSAFはまだ商業規模の生産に入っていない。
いま実際にお金を生んでいるのは、2025年1月に$210Mで買収したノースダコタの既存エタノール工場だ。エタノールと副産物の販売、そして二酸化炭素の地下貯留から得る収入が、Gevoの実質的な事業基盤になっている。本命のジェット燃料化はこの工場への増築という形で計画されており、その実現はエネルギー省の$1.6Bの融資保証が正式契約に進むかどうかにかかっている。
バランスシート (要約)
資産 $719M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $466M(65%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$81M
- 他の流動資産$62M
- 固定資産$576M
- 流動負債$79M
- 長期借入金$165M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $161M
- 売上成長率
- 849.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −12.6%
- 純利益率
- −21.1%
- ROE
- −7.3%
- ROIC
- −2.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$13M
- フリーCF
- −$44M
- 営業CFマージン
- −8.3%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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