
JILL
J.Jill取引の97%を特定の個人客に結びつけられると会社は説明しており、その名簿を頼りに離れた客を呼び戻し、通販だけの客を店にも通う客へ育てる。自社カードの保有者だけで総売上の49%を占める。
自社で企画した婦人服と小物を、全米42州の256店と、ウェブとカタログの通販で売る。2025年度は店が売上の52%、通販が48%で、二つの入口がほぼ半々に割れている。
商品はすべて仕入れで、2025年度は81%を代理店経由、インドとインドネシア、ベトナムを中心に10カ国から調達している。長期契約を結ばず一回ごとの発注で回すぶん、関税や海上輸送の値上がりが原価に素通しで乗る。
紙のカタログの配布を減らし、その分の予算をデジタル広告へ移している途中。店は2021年から減らし続けたあと2024年度に純増へ転じ、最終的に約300店まで戻す構えを取る。
客層は45歳以上の女性にはっきり寄っており、世帯年収の中央値はおよそ$150,000。この層の財布の開き具合と、年9回に分けて投入する新作の当たり外れで、季節ごとの成績が決まる。
この会社をどう読むか
J.Jill が相手にしているのは、45歳以上で、世帯年収の中央値がおよそ$150,000の女性だ。会社の説明では、その客が平均10年以上ブランドに留まるという。
この狭さが、そのまま仕組みになっている。取引の97%を特定の個人客に結びつけ、その名簿をもとに新規を呼び、離れた客を呼び戻す。42州の256店と通販が売上をほぼ半分ずつ持ち、いま紙のカタログを削ってデジタル広告へ寄せている最中だ。
バランスシート (要約)
資産 $450M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $121M(27%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$41M
- 他の流動資産$100M
- 固定資産$309M
- 流動負債$131M
- 長期借入金$71M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $597M
- 売上成長率
- −2.3%
- 粗利率
- 68.7%
- 営業利益率
- 8.5%
- 純利益率
- 4.7%
- ROE
- 23.0%
- ROIC
- 20.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $42M
- フリーCF
- $25M
- 営業CFマージン
- 7.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $5M
- 配当性向
- 17.4%
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