
JOE
St. Joe一世紀前からの取得原価で抱える広大な土地という、再現不可能な資産が最大の強み。土地を切り売りするだけでなく、病院や学校を誘致して町ごと作り、残る土地の価値を引き上げる好循環を設計している。フロリダの人口流入という長期の波に乗る、気長な大地主の立ち位置にいる。
フロリダ州北西部の海岸地帯に持つ広大な土地を、宅地や商業地に開発して売る収益と、自ら建てたホテルや商業施設、賃貸住宅の運営収入が柱になる。土地は一世紀前からの保有で簿価が極端に安く、売るたびに厚い利益が出る。宅地の販売とホテルや診療所などの運営収入を重ね、土地の価値を段階的に現金化する構造になっている。
ハリケーンの直撃は物件の損害と観光の停止という二重の打撃になる。フロリダの住宅保険の高騰は移住の流れを細らせかねない。住宅市況の冷え込みは宅地販売の谷を作る。一地域への完全な集中は、地の利と引き換えに分散を捨てた構造そのものの危うさになる。
配当を払いながら、宅地と運営資産の開発に資金を回す経営。土地の安売りを避け、需要の波に合わせて開発の速度を調整する。ホテルや診療所など運営収入の比率を高め、土地販売の波を均す方針が特徴になっている。
フロリダへの人口流入と、観光の客足、開発の認可に依存する。退職世代と在宅勤務者の州内移住が宅地の需要を支えるか、海岸のホテルと観光施設の集客が続くか、保険料の高騰が住宅取得をしぼませないか、そして金利が住宅と開発の資金を圧迫しすぎないかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $766M(50%)。
自己資本と借入のバランスは同業の平均より良い
- 現金・現金同等物$130M
- 長期借入金$391M
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $513M
- 売上成長率
- 27.4%
- 粗利率
- 43.1%
- 営業利益率
- 28.5%
- 純利益率
- 22.5%
- ROE
- 15.1%
- ROIC
- 10.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $191M
- フリーCF
- $187M
- 営業CFマージン
- 37.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $34M
- 配当性向
- 29.1%
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