
まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
自社でがんの薬を開発するだけでなく、同じ抗体技術を他社にも貸し出し、承認済みの薬を導出した後も経済的な取り分を残す点が新興バイオの中でも珍しい。メリーランドの製造施設は自社の治験薬だけでなく他社向けの受託製造にも使われ、開発と技術供与、製造の三つの収入源を併せ持つ。
自社製品の売上はまだないが、抗体を改良するDART・TRIDENT技術を核に、自社候補の開発と大手製薬への技術の貸し出しという二つの財布を持つ。FDA承認済みのZYNYZ・MARGENZA・TZIELDの3剤はいずれも他社に渡したが、経済的な取り分は手元に残る。メリーランドの自社工場では受託製造でも収入を得る。
自社候補の試験で効果や安全性が示せなければ、その候補の価値は消える。がん領域は大手や新興のバイオが入り乱れる激戦区で、提携からの対価も相手企業の開発の成否次第で細る。自社製品の売上はまだなく、研究開発の資金は増資や提携金に頼らざるを得ない。
自社候補の開発を進める一方で技術供与の提携先を増やし、承認済み3剤からの対価と自社工場の受託製造収入を研究開発費に充てている。利益はまだ出ておらず、外部の資金と提携金でどこまで走れるかが経営の前提になる。
先行きを決めるのは、自社候補ロリゲルリマブと二つのADC候補の試験結果、そして技術を借りた提携先が薬をどれだけ売るかだ。開発費を提携金と手元資金でどこまで持たせられるかも、次の試験へ進めるかどうかを分ける。
資産 $257M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $56M(22%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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