
MLSS
Milestone Scientific注射器の構造は160年ほど変わっていない。そこへ薬の流れる速さと針先の圧力をその場で測る技術を持ち込み、約305件の特許で囲った発明家肌の会社だ。
歯科向けのSTAシステムと、医療向けのCompuFloエピデュラルシステムを自社ブランドで売る。装置そのものより、毎回使い捨てるハンドピースのほうが継続的な収入になる。
医師には慣れた注射器があり、機械に持ち替える理由は自分からは生まれてこない。導入と保険適用に時間がかかる間も研究開発と販売網の費用は出続け、増資による希薄化が繰り返される。
承認を1件ずつ取り、保険が使える地域を1つずつ増やしていく。営業活動で年$2.9M前後の現金が出ていく一方、手元の資金は薄く、足りない分を市場から調達して延命してきた。
FDAの承認範囲がどこまで広がるか、CPTコード0777Tを使った保険請求がどれだけ通るかで売れ行きが決まる。歯科用ハンドピースの製造は中国の一社に頼っている。
この会社をどう読むか
Milestone Scientific のSTAシステムは、2007年の発売から9500万件を超える注射に使われてきた。歯科の現場では、すでに道具として定着している。
いま挑んでいるのは硬膜外注射や関節注射といった医療の側で、2023年には胸部への使用も追加で認められた。ただし医師が慣れた注射器を手放す動機は、保険と臨床のデータが積み上がるまで生まれてこない。
バランスシート (要約)
資産 $8M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3M(36%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$1M
- 他の流動資産$6M
- 固定資産$329K
- 流動負債$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $9M
- 売上成長率
- 4.0%
- 粗利率
- 71.4%
- 営業利益率
- −63.5%
- 純利益率
- −63.8%
- ROE
- −203.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$3M
- フリーCF
- −$3M
- 営業CFマージン
- −32.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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