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Emerson Radio工場も研究所も持たず、商標の信用と量販店との長年の取引関係だけを資産にして商品を右から左へ流す。同業の家電メーカーが背負う設備をまるごと持たない身軽さが、この会社の輪郭そのものになっている。
電子レンジや時計付きラジオ、Bluetoothスピーカーといった家電をアジアの委託工場で作らせ、Emersonの名前を付けて量販店やオンライン小売へ卸す。あわせて自社の商標を他社に貸すライセンス収入も得ている。
上位2社で売上の7割に達しており、どちらかが発注を絞れば逃げ場がない。アジアで作って米国へ輸入する形なので、関税や為替の変動も採算に響く。
販売先を米国、カナダ、メキシコに絞り、工場も店舗も持たない身軽さを保ったまま、卸売と商標の貸し出しを続けている。新しい設備や事業へ手を広げる動きは見えない。
2025年3月期はAmazonが売上の約39%、Walmartが約31%を占め、この2社の発注方針の変化がそのまま業績に直結する。前会計年度はWalmartが約53%、Amazonが約20%、Fred Meyerが約10%という並びで、1年で顔ぶれが入れ替わった。
この会社をどう読むか
Emerson Radio が売っているのは電子レンジやスピーカーそのものというより、Emersonという商標に近い。1994年にデラウェア州で法人化されたこの会社は工場を持たず、アジアの委託先に作らせた家電へ自社の名前を付け、量販店の棚に乗せている。
その軽さの裏返しが顧客の集中度で、2025年3月期はAmazonが約39%、Walmartが約31%と合計で7割に達した。前の期はWalmartだけで約53%だったので、わずか1年で棚の主が入れ替わったことになる。
バランスシート (要約)
資産 $19M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $17M(92%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$9M
- 他の流動資産$9M
- 固定資産$509K
- 流動負債$1M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $6M
- 売上成長率
- −41.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −77.2%
- 純利益率
- −68.1%
- ROE
- −25.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$4M
- フリーCF
- −$4M
- 営業CFマージン
- −59.0%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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