天然ガスの採掘から配給まで一貫して手がける、珍しい垂直統合が最大の強み。規制を受けた配給・輸送の安定収益が、相場で振れる採掘事業を下支えする。有力なガス田と、地域での配給網、パイプラインを併せ持ち、ガスの流れ全体から収益を得られる。安定と成長を兼ね備えた立ち位置にいる。
天然ガスの採掘(川上)から、パイプラインによる輸送・貯蔵(川中)、そして家庭や企業への配給(川下)までを一貫して手がけ、その各段階から収益を得る。配給と輸送は規制を受けた料金で安定した収益を生み、採掘はガスの相場で変動する。規制事業の安定と、採掘の市況連動を併せ持ち、天然ガスの流れ全体から稼ぐ構造になっている。
天然ガスの価格が下落すると、採掘事業の採算が悪化する。規制当局が配給・輸送の料金引き上げを認めないと、安定事業の収益が伸び悩む。暖冬で暖房用のガス需要が落ちると配給が鈍り、金利の上昇は多額の設備投資を抱える事業の借入負担を重くする。これらが収益の重しになりうる。
配当を長年増やしつつ、規制事業の設備投資と、採掘の効率化、パイプライン網の活用に力を入れる経営。規制を受けた配給・輸送の安定収益を土台に、相場で振れる採掘事業を組み合わせ、垂直統合の強みを生かして天然ガスの流れ全体から着実に稼いで株主に還元する方針が特徴になっている。
規制が認める料金と、天然ガスの相場、採掘量、設備投資に依存する。配給・輸送で料金改定が認められるか、天然ガスの価格が採掘の採算を支えるか、保有する有力なガス田で効率よく掘れるか、そして設備投資を着実に進められるかが、業績を左右する大きな前提になる。規制事業と採掘の両方が収益を左右する。
バランスシート (要約)
資産 $8.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.1B(35%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$43M
- 他の流動資産$368M
- 固定資産$8.3B
- 流動負債$926M
- 長期借入金$2.4B
- 短期借入金$300M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.3B
- 売上成長率
- 17.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 35.7%
- 純利益率
- 22.8%
- ROE
- 16.8%
- ROIC
- 10.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.1B
- フリーCF
- $187M
- 営業CFマージン
- 48.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $188M
- 配当性向
- 36.3%
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