NTNX
Nutanix個別の機器を組み合わせるのではなく、計算・保存・通信を一つのソフトで丸ごと動かす発想を最初に持ち込んだのがこの会社だ。仮想化の中核にあたるソフトを自社で持ち、外部の技術に頼らず基盤を組める。
ハイパーコンバージド・インフラという、計算・保存・通信をひとまとめにするソフトを、期間を区切った利用契約で企業に売る。契約更新のたびに収入が積み上がる仕組みへの切り替えを既に終えており、一度組み込まれた基盤は他社製品に置き換えにくい。
クラウド大手が使った分だけ払う仕組みを広げるほど、自前の基盤を持つ意味が薄れる圧力にさらされる。基盤ソフトの世界は競合も多く、値引き圧力が絶えない。契約が利用権の切り替えの過渡期にある間は、収益の見え方が期ごとに揺れやすい。
配当には回さず、開発と営業に稼ぎを再投資する。複数のクラウドをまたいで同じ操作性を保つ長期の開発計画を軸に、企業向けの導入を広げている。
採用が広がるかは、独自の仮想化ソフトへの企業の乗り換えと、契約更新の継続にかかる。巨大なクラウド事業者が自前設備を持たずに済む選択肢を強めるほど、社内に基盤を置く発想そのものの需要が試される。
この会社をどう読むか
Nutanixという名前は聞き慣れなくても、この会社が仕掛けたのは業界の常識を覆す発想だった。サーバーの計算・保存・通信をそれぞれ別の機器で組むのが当たり前だった時代に、一つのソフトで丸ごと動かす仕組みを持ち込んだ。
その仕組みは、機器の管理を簡単にする一方、いったん組み込まれると他社製品に替えにくいという性格も生む。年単位の契約に切り替えて収入を積み上げる段階に入った今、次の課題はクラウド大手との競争にどこまで踏みとどまれるかだ。
バランスシート (要約)
資産 $3.3B を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。増資や資金繰りに注意 (判定材料は自己資本比率だけで、支払い余力は開示から読めない)
- 現金・現金同等物$770M
- 他の流動資産$1.8B
- 固定資産$694M
- 流動負債$1.4B
この判定で見た指標: 自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.5B
- 売上成長率
- 18.1%
- 粗利率
- 86.8%
- 営業利益率
- 6.8%
- 純利益率
- 7.4%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $821M
- フリーCF
- $750M
- 営業CFマージン
- 32.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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