
まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
2008年にクェイネックス社から建材事業だけを切り出して独立し、以来買収を重ねてきたが、2024年8月のタイマン買収は規模が別格だった。2025年10月時点で米国18州の34拠点に加え、英国7、メキシコ3、イタリア2、ドイツとカナダに各1の工場を持つ。
窓ガラスのへりを密閉して断熱を高める部材、戸棚の扉、網戸、窓や扉の金具といった、完成品には見えない部品を作って組み立てメーカーへ納める。新築住宅と改修・修繕の両方の需要を取り込む商売だ。
金利が上がって新築や改修が冷え込むと、組み込み部材の注文がまとめて減る。窓や戸棚のメーカーという限られた取引先に納める立場ゆえ値下げ圧力を受けやすく、外貨建て事業が増えたことで為替の振れも数字に乗るようになった。
買収で手に入れた国際的な拠点網をつなぎ直す作業を最優先に置き、非中核の事業は整理してきた。窓と戸棚まわりの部材という得意分野は崩さず、配当も維持している。
米国の住宅着工と改修需要の水準、そして樹脂や金属の仕入れ値をどこまで価格へ転嫁できるかで採算が動く。2024年に買収した英タイマンの事業をどれだけ滑らかにつなげられるかが、いまの一番の宿題になっている。
資産 $2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $726M(37%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
読み込み中…