ONT
Onterris調査から許認可、測定、浄化までを一社で通せるため、顧客は工程ごとに業者を探し直さずに済む。業界は小さな専門業者の集まりで抜きん出た大手がおらず、この幅広さ自体が選ばれる理由になっている。
企業や官庁の依頼で大気や水、土壌を測定し、規制への適合を助け、汚染された土地を浄化する。調査と許認可の対応、測定と分析、浄化と再利用という三つの部門を一つの窓口にまとめ、案件ごとの料金を得る。2012年の創業以来、自力の受注に買収を重ねて守備範囲を広げてきた。
規制対応という性質上、景気後退そのものには耐性があるが、政権が代われば環境政策の力点が動き、案件の種類も入れ替わる。買収を重ねた分だけのれんと借入が積み上がっており、統合が滞った案件は利幅を削る。
稼いだ資金は買収した会社の統合と技術者の採用に回し、株主への還元には向けていない。自力での受注と買収を並べて広げるやり方を、創業から一貫して続けている。
需要の源が規制そのものなので、環境政策がどれだけ強く維持されるかが仕事量を決める。2024年に売上の96%を占めた顧客が翌年も発注しており関係は続きやすいが、そのぶん大口の予算方針が変わったときの揺れは大きい。
この会社をどう読むか
環境の仕事には、やりたくてやる発注と、法律で決まっているからやる発注がある。Onterrisが引き受けるのはほぼ後者で、大気や水の測定、許認可の対応、汚染された土地の浄化がその中身だ。
景気が良くても悪くても、規制が求める限り測定と浄化の発注は消えない。揺れるとすれば景気ではなく、環境政策の力点が動いたときと、大口の顧客が環境予算を削ったときだ。買収を重ねて幅を広げてきた分、統合の巧拙も利益率にそのまま出る。
バランスシート (要約)
資産 $981M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $451M(46%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$11M
- 他の流動資産$229M
- 固定資産$741M
- 流動負債$168M
- 長期借入金$277M
- 短期借入金$11M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $831M
- 売上成長率
- 19.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 1.4%
- 純利益率
- −0.1%
- ROE
- −0.2%
- ROIC
- 1.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $107M
- フリーCF
- $91M
- 営業CFマージン
- 12.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $4M
- 配当性向
- —
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