QDEL
QuidelOrthoその場で調べる即応検査と、病院の検査室に据える分析機器を一社で併せ持つ会社は珍しい。合併前の二社の得意分野をそのまま両輪にでき、140カ国余りへの販路と米国・英国・中国の製造拠点がそれを支える。
収入は大きく二つに分かれ、一つは診療所や家庭でその場で感染症などを調べる即応検査、もう一つは病院の検査室に置く血液・体液の分析機器と使うたびに要る試薬だ。140カ国余りに製品を届け、製造拠点は米国・英国・中国に置く。
感染症の流行が収まると即応検査の需要が急に細る。米国献血検査事業の縮小は2026年前半まで続く見込みで、その間は低採算事業の整理そのものが売上の重しになる。
成長も利益率も低い事業は抱え込まず畳む、という判断を実際に下してきた。2024年2月に始めた米国の献血検査事業の縮小がその代表で、2026年前半の完了を目指す。整理が終わるまで、現金は株主還元より事業の建て直しに向く。
即応検査は感染症の流行の波に、検査室機器は病院への設置台数とその後の試薬の継続需要に、それぞれ収入が左右される。2024年に始めた米国献血検査事業の縮小を計画通り終えられるかも、当面の見え方を変える。
この会社をどう読むか
QuidelOrthoは2024年2月、米国内の献血スクリーニング事業から手を引くと決めた。畳むのはVIPというプラットフォームとマイクロプレート法の試薬で、いずれも米国だけで売られ、成長も利益率も低い部分だった。
残るのは、その場で調べる即応検査と、病院の検査室に置く分析機器・試薬の二つの事業で、140カ国余りに届けている。前者はQuidel、後者はOrtho Clinical Diagnosticsという別々の老舗の技術に根を持ち、その組み合わせが事業の幅を生んでいる。
バランスシート (要約)
資産 $5.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.9B(33%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$170M
- 他の流動資産$1.3B
- 固定資産$4.3B
- 流動負債$966M
- 長期借入金$2.7B
- 短期借入金$178M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.7B
- 売上成長率
- −1.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −33.7%
- 純利益率
- −41.5%
- ROE
- −58.9%
- ROIC
- −15.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $105M
- フリーCF
- −$83M
- 営業CFマージン
- 3.9%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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