REED
Reed's人工香料に逃げず、生の生姜をどれだけ入れたかを商品の差そのものにしている。加えて、1994年に一人がルートビアを極めようとして始めたVirgil'sという別ブランドを、生姜とは違う棚として同時に抱えている。
看板は生の生姜の量を三段階に分けたジンジャービールで、甘味も砂糖・蜂蜜・ステビアの三通りから選べる。2021年にはアルコール入りの缶飲料へ広げ、2025年にはきのこ由来の成分と食物繊維を加えた低糖ソーダも投入した。製造は7社の独立した受託先、配送は5拠点の独立した物流業者に任せ、自社では設備を持たない。
工場を持たない分だけ量産の融通は利くが、大手の炭酸飲料メーカーとの棚の奪い合いでは規模の差がそのまま不利に出る。原料や容器の値上がりは薄利をさらに削り、これまでの増資で株式の希薄化も進んできた。
設備投資を避けて生産も配送も外部に預け、浮いた資本を新しい飲み方の投入と売り場の確保に振り向ける。缶への切り替えと物流の集約でコストを削る動きも並行している。
量販店やナチュラル食品店の棚をどれだけ確保できるかで売上が決まり、生産のほうは7社の受託先の稼働に握られている。生姜の相場と運賃も薄い利幅を直接削る。瓶から缶への切り替えと大手物流会社との提携は、その圧力への備えでもある。
この会社をどう読むか
Reed'sと聞くと生姜味の炭酸水を思い浮かべる人が多いが、実際は二枚看板の会社だ。生の生姜の量で辛さを分けたReed'sと、1994年に一人が最高のルートビアを作ろうとして始めたVirgil's。この二枚看板で$46B規模の米国炭酸飲料市場に食い込んできた。
自社工場を持たないぶん、新しい飲み方への切り替えは早い。2021年にはアルコール入りの生姜炭酸飲料を出し、2025年にはきのこ由来の成分と食物繊維を加えた低糖ソーダに手を広げた。ただし製造を7社の受託先に委ねる以上、規模の経済では大手にかなわず、棚を守れるかどうかが会社の大きさそのものを決める。
バランスシート (要約)
資産 $23M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $9M(39%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$10M
- 他の流動資産$11M
- 固定資産$2M
- 流動負債$13M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $34M
- 売上成長率
- −10.2%
- 粗利率
- 20.4%
- 営業利益率
- −44.5%
- 純利益率
- −46.5%
- ROE
- −173.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$17M
- フリーCF
- −$17M
- 営業CFマージン
- −50.0%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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