
RYAM
Rayonier Advanced Materials最も純度の高いセルロースをつくれる世界でも数少ない設備を持つ。2025年にはバイオマテリアルズという事業区分を新設し、用途の広がりに合わせて自分の輪郭を引き直している最中だ。
主な収益源は最高純度のセルロース・スペシャルティーズで、これにバイオマテリアルズ、セルロース・コモディティーズ、板紙、高収率パルプを加えた5事業で報告している。装置産業のため、工場をどれだけ高い稼働率で回せるかが利益をそのまま決める。
衣料向けなど汎用品のセルロースは市況の振れが大きく、安値の同業との競争にさらされやすい。装置産業のため固定費が重く、稼働率が落ちると採算が急に悪化する上、抱えている借金の返済負担も軽くない。
2026年1月に就任した新CEOのもと、工場の稼働率改善と借金の圧縮を何よりも先に置いている。売りに出していた板紙と高収率パルプは売却先探しをやめ、手元で立て直す方針に切り替えた。
高純度用途の需要が読めるかどうか、木材や薬品、電力といった原料が高騰しないかどうかで採算が振れる。カナダのテミスカミング工場は2024年に操業を無期限停止し、2026年には最高純度品の生産を恒久的にやめると決めた。
この会社をどう読むか
Rayonier Advanced Materialsは、紙やパルプの会社と誤解されがちだが、実際に稼いでいるのは木材から抽出した超高純度のセルロースだ。化粧品のとろみ成分から医薬品、さらには火薬の原料まで、用途は紙とはかけ離れた領域に広がっている。
2024年にカナダの一部工場を止め、2026年にはその生産再開を断念し、同じ年の1月に新しいCEOを迎えた。この会社はいま、自分の事業構成そのものを組み替えている最中にある。板紙と高収率パルプはかつて売却も検討されたが、いまは手元に残して立て直す方針に転じており、装置産業らしく稼働率と借金の圧縮が当面の合格ラインになる。
バランスシート (要約)
資産 $1.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $317M(18%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
- 現金・現金同等物$75M
- 他の流動資産$493M
- 固定資産$1.2B
- 流動負債$360M
- 長期借入金$758M
- 短期借入金$21M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.5B
- 売上成長率
- −10.1%
- 粗利率
- 8.1%
- 営業利益率
- 0.3%
- 純利益率
- −28.7%
- ROE
- −132.9%
- ROIC
- 0.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $24M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 1.6%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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