
SCSC
ScanSource「モノを卸す」事業と「回線を取り次ぐ」事業を両輪で持つ点が、単一の卸売業者と違う。2024年7月に事業区分を組み替え、この二本立ての体制にした。
事業は二本立てで、一つはバーコード読み取り機やPOS端末、防犯機器をメーカーから仕入れて販売店に卸す流通だ。もう一つはIntelisysの名で通信やクラウドの契約を取り次ぐ仲介で、代理店契約に基づく手数料が収入になる。
景気減速で企業の設備投資が細れば、扱い高がそのまま落ちる。薄利多売の事業ゆえ、在庫の陳腐化や物流費の上昇に利益を削られやすい。メーカーが販売店に直接売る流れが強まれば、卸としての存在意義が薄れる。
1992年にサウスカロライナ州で創業し、米国・カナダ・ブラジルで事業を展開する。主要メーカーとの取引拡大と販売店網の維持に経営資源を割く。
扱う商品はメーカーから預かるもので、主要な供給元との取引や与信枠が細れば仕入れの量そのものが縮む。取次側は約2万5千の販売店網が重要条件で、企業の機器や通信への投資意欲がそのまま扱い高に出る。
この会社をどう読むか
箱を仕入れて運ぶ商売と、契約を取り次いで手数料をもらう商売は、ふつう別々の会社がやる。ScanSourceはその二つを一つの屋根の下に置いている。
一方はバーコード読み取り機やPOS端末を約2万5千の販売店に卸す流通、もう一方はIntelisysの名で通信やクラウドの契約を取り次ぐ代理店の商売だ。2024年7月にこの二区分へ組み替えたばかりで、在庫と物流を抱える薄い利幅を、取次側の月々の手数料でどこまで厚くできるかが焦点になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $911M(47%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$88M
- 他の流動資産$1.4B
- 固定資産$424M
- 流動負債$859M
- 長期借入金$99M
- 短期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.2B
- 売上成長率
- 6.1%
- 粗利率
- 13.6%
- 営業利益率
- 3.1%
- 純利益率
- 2.4%
- ROE
- 8.7%
- ROIC
- 7.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $123M
- フリーCF
- $114M
- 営業CFマージン
- 3.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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