
SIBN
SI-BONE脊椎全般を手広く扱う同業が素通りしてきた仙腸関節という一点に居座り、そこで磨いた埋め込み技術を脊椎の変形矯正や骨盤の外傷治療へ持ち出している。
三角形の断面を持つチタン製インプラント「iFuse」を仙腸関節に埋め込む手術で、医師が使った器具の分だけ収益を得る。2009年の初代発売以来、iFuse 3D、TORQ、Bedrock Granite、INTRAと世代を重ね、これまでに14万件を超える手術で使われてきた。
この関節が痛みの原因だと気づかれなければ手術自体が生まれず、保険の支払い条件が厳しくなれば普及が止まる。2024年10月には医師への食事や顧問料の支払いを巡り司法省から情報提供の要請を受けており、規制対応の負担も抱えている。
手術の数を増やす前に、医師にこの関節の診断法を伝える教育と保険適用の交渉に人と金をかける、遠回りな育て方をとる。利益を株主に配る段階にはまだ入っていない。
仙腸関節の不調が腰痛の原因だと見極める診断が広がるかと、保険がこの手術を認め続けるかに依存する。
この会社をどう読むか
SI-BONEは、脊椎全体を手がける医療機器会社に見えて、実際には腰と骨盤をつなぐ仙腸関節という一つの関節に的を絞って育った会社だ。2009年に発売した三角形のチタンインプラント「iFuse」は、これまでに14万件を超える手術で使われてきた。
対象を一点に絞った分、世代交代は早い。iFuse 3D、TORQ、Bedrock Granite、INTRAと製品を重ねてきた。当初は仙腸関節だけだった適用範囲も、脊椎の変形矯正や骨盤の外傷治療へ広がっている。もっとも普及の鍵は診断の側にある。腰痛の原因がこの関節だと医師が気づかなければ、手術そのものが生まれない。
バランスシート (要約)
資産 $239M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $178M(74%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約5年分
- 現金・現金同等物$42M
- 他の流動資産$174M
- 固定資産$22M
- 流動負債$25M
- 長期借入金$36M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $201M
- 売上成長率
- 20.2%
- 粗利率
- 79.6%
- 営業利益率
- −11.1%
- 純利益率
- −9.4%
- ROE
- −10.6%
- ROIC
- −8.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$675K
- フリーCF
- −$9M
- 営業CFマージン
- −0.3%
- 現金ランウェイ
- 約5年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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