TENX
Tenax Therapeutics新しい分子を探すのではなく、すでに20年以上世界で処方されてきた薬の安全性の蓄積を土台に使う。心臓と肺の専門家が試験設計を率いており、勝負どころは化合物の目新しさではなく病態の見立てにある。
売上はまだない。主軸のレボシメンダンで最終段階の試験を二つ走らせており、承認と発売にたどり着けるかどうかにすべてが懸かっている。もう一つの候補であるイマチニブは、いまは優先順位を下げている。
狙う病態には有効性を示せた薬がこれまで一つもなく、多くの候補が途中で消えてきた領域でもある。二つの試験のどちらかがつまずけば会社の価値の大半が消え、承認までは無収入のまま増資が続く。
経営の中身はほぼ臨床試験の運営で、限られた資金を二つの最終試験の完走に集中させている。1967年に別名の会社として生まれ、社名も事業も入れ替えながら2014年に今の形に定まった。
二つの最終試験の結果と、それを完走するまでの資金が重要条件になる。2024年8月に約$100M、2025年3月に$25Mを集めており、当座の体力は確保できている。
この会社をどう読むか
レボシメンダンという薬は60か国で承認され、220万人以上に使われてきた。ただし米国とカナダでは使えない。Tenax Therapeuticsはこの薬を、承認された治療がまだ一つもない病気へ振り向けようとしている。
狙うのは、心不全で肺の血管に負担がかかる状態だ。最終段階の試験を二つ並行して走らせているが、この病気ではこれまで有効性を示せた薬がない。そこが妙味であり、同時に最大の危うさでもある。
1967年に別の名前で生まれた器が、社名も事業も入れ替えながら生き延び、たどり着いたのがこの一点賭けだった。
バランスシート (要約)
資産 $104M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $97M(93%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$98M
- 他の流動資産$7M
- 流動負債$7M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $0
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −54.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$36M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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