
UEIC
Universal Electronics単にリモコンを作る会社ではなく、長年ためてきた機器の操作情報のデータベースを強みに、空調機器の遠隔制御という新しい持ち場へ事業を広げている。
サムスンやソニーといった家電メーカー、コムキャストなどの有料放送の事業者に、リモコンや遠隔操作の技術をライセンス込みで供給する。長年ためてきた、どのボタンでどの機器が動くかという膨大な機器情報のデータベースが、価格ではなく情報量で選ばれる根拠になっている。
家電の生産量が落ちれば、部品としての注文もそのまま減る。数少ない大口の顧客に売上が集中しているため、1社の取引縮小が業績に直接響きやすい。海外での製造が中心のため、為替や貿易摩擦の影響も受けやすい。
1986年の創業以来、家電の遠隔操作という一つの技術だけを掘り下げて事業を広げてきた。近年は伸びの鈍い家庭用リモコンより、空調機器の制御のほうへ人と金を振り向けている。
注文の量はテレビや空調機器の生産台数で決まり、その先は自社の制御技術が新しい機種に採用され続けるかどうかで決まる。スマートフォンのアプリで家電を直接操作する流れが広がれば、専用リモコンそのものの存在意義が薄れる。
この会社をどう読むか
Universal Electronics は家電量販店に並ぶリモコンのメーカーとして記憶されがちだ。だが本業は、テレビや空調機器を動かす制御技術を、家電メーカーや放送事業者へ部品として供給することにある。
強みは、1986年の創業以来ためてきた、どのボタンでどの機器が反応するかという操作情報の蓄積にある。この地味な資産があるから値下げ勝負になりにくく、いまは需要の伸びる空調機器の遠隔制御へと持ち場を移しつつある。
バランスシート (要約)
資産 $274M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $146M(53%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$32M
- 他の流動資産$173M
- 固定資産$69M
- 流動負債$119M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $368M
- 売上成長率
- −6.7%
- 粗利率
- 28.9%
- 営業利益率
- −1.7%
- 純利益率
- −5.1%
- ROE
- −12.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $24M
- フリーCF
- $20M
- 営業CFマージン
- 6.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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