
XNCR
XencorFc部分を差し替えのきく部品として設計したため、自社開発と他社への供与を同じ技術で回せる。この技術からすでに3つの承認薬が世に出ている。
抗体の土台となるFc部分を改変する技術を大手製薬に供与し、一時金とロイヤルティを受け取る。並行して、腎細胞がんや炎症性腸疾患を狙う5つの候補を自社で治験に進めている。
治験で狙った効果や安全性が確認できなければ、その候補の価値はほぼ消える。2025年にはがんの免疫を狙う候補の開発を止め、別の候補では追加の治験を広げない判断もした。
早い段階のデータを見て、伸びる候補に投資を寄せ、伸びない候補は早めに止める。派手な買収より、手持ちの技術の適用先を増やすほうに軸足がある。
自社候補の治験データと、提携先が売る既存薬から入るロイヤルティ、そして治験を続けるための手元資金に支えられている。
この会社をどう読むか
承認された薬を3つ生み出しているのに、Xencor自身はまだ一つも売っていない。抗体の土台であるFc部分を改変する技術を大手製薬に貸し、そこから一時金とロイヤルティを受け取る形で会社が回ってきたからだ。
手元では、腎細胞がんや炎症性腸疾患を狙う5つの候補が第1相・第2相にいる。腎細胞がんを狙うXmAb819は初期の治験で20人中5人に腫瘍の縮小が見られたが、承認までの道のりはまだ長い。技術を貸す側と自ら薬を作る側の両方に足を置いていることが、この会社の収入の形を他の臨床段階企業と分けている。
バランスシート (要約)
資産 $875M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $636M(73%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$54M
- 他の流動資産$546M
- 固定資産$276M
- 流動負債$96M
- 長期借入金$76M
- 短期借入金$43M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $126M
- 売上成長率
- 13.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −141.4%
- 純利益率
- −73.2%
- ROE
- −14.5%
- ROIC
- −18.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$135M
- フリーCF
- −$138M
- 営業CFマージン
- −107.6%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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