CIX
CompX International錠前と、ボートの部品という、極めて異質な二つの分野を組み合わせる珍しい事業の構造が最大の特徴。純粋な錠前のメーカーや、純粋な船の部品のメーカーにはない独自の構成を持つ。中から高い価格帯のニッチな製造業として、設計の品質と耐久性で大手の汎用品と差別化する。一般の産業部品のメーカーとは異なる、創業家の系列が支配する異質な二分野のニッチのメーカーの立ち位置にいる。
性格の異なる二つの分野の産業部品を作るのが事業の柱。一つは、郵便受けや事務用の家具、収納、医療機器向けの錠前で、安全のための鍵の製品。もう一つは、レジャー用のボート向けの、波を立てる装置や、ステンレスの排気、計器、操縦の制御、姿勢を整える部品。いずれも中から高い価格帯で、設計の品質と耐久性を売りにするニッチな製造業の典型。ある化学の会社を頂点とする創業家の系列の傘下にある。これらの部品の販売で稼ぐ構造になっている。
レジャー用のボートの市況の後退で、ボートの販売が減れば、船の部品の需要が直撃を受ける弱点になる。郵便受けの更新の周期の鈍りや、在宅勤務による事務用の家具の市場の縮小も逆風になる。錠前の大手との価格の競争もある。創業家の系列が支配するため、少数の株主が軽んじられるリスクもある。超小型ゆえの上場を維持する費用の負担も重い。
配当を出す、安定した小型のニッチな製造業の経営。現在の経営者が率い、創業家の系列が長く支配する。錠前と船の部品の二つの分野を堅実に運営する。規模の拡張より、安定した資金の創出と配当の維持を優先する、創業家の支配下の保守的な運営の方針が特徴になっている。
郵便のインフラと、ボートの市況、支配株主に依存する。郵便受けの更新の需要や、事務用の家具、医療機器の業界の景気が保たれるか、レジャー用のボートの市況とボートの販売が活発か、創業家の系列の支配の方針がどうか、そして錠前の大手との競争を耐えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $156M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $139M(89%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$54M
- 他の流動資産$46M
- 固定資産$56M
- 流動負債$17M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $158M
- 売上成長率
- 8.5%
- 粗利率
- 30.4%
- 営業利益率
- 14.3%
- 純利益率
- 12.3%
- ROE
- 14.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $23M
- フリーCF
- $19M
- 営業CFマージン
- 14.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $27M
- 配当性向
- 139.2%
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